2015年、最も効果的なSEOの手法は長文を書くこと
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昨日、とても興味深いエントリーを見つけました。
それがこのエントリー。
検索エンジンで上位表示をさせるためのSEO対策が、最近ではただの精神鍛錬になりつつあるという話。長文+追記が現時点では最強です。
クレジットカードの読み物という人気ブログを運営されているcardmicsさんが書いた記事です。
この記事に対する私の感想は、「ついに堂々と表に出しちゃったか」です。なぜなら、私自身もこのエントリーに書かれている手法は非常に効果的だと感じていたからです。
手法を簡単にまとめると、
- 1記事あたりの文字数を増やして長文にする
- 古い記事は更新して追記する
の2つです。
この2つを実践するだけで、比較的確度が高く、検索結果の上位を狙えます。昨今では、ドメインの評価も大きく影響しています。上記の2つにドメインパワーが加わると、ジャンル問わず何を書いても、意外といい線までいけたりします。
この手法は2015年、最もホットな方法だと思っていますが、実は今年始まったものではなく、2014年、もしくは2013年ごろから徐々に使われるようになっていました。
例えば、バズ部なんかはその典型かと思います。あとはこの記事やこの記事、この記事やこの記事なんかは確実に狙ってやっていると思います。
まあ、「内容の濃い記事を書く=長文になる」のはある意味必然とも言えるわけですし、この方法はスパムには該当しません。
語彙数が重要だと私は思っています
cardmicsさんの記事では、「長文 = 上がる」という見解でした。では、なぜ長文を書くと上がるのか?という話なのですが、私はこの答えに「語彙数の重要性」があると思っています。つまり、長文=上がるではなくて、単語のバリエーションが豊富 = 上がるですね。
なぜそうなるのかというと、Googleは素人が書いた文章よりもその道の権威(専門家)が書いた文章を評価すると言っているからです。
専門家が書くと、必然的に語彙数が上がります。例えば、意識しなくても共起語がたくさん出てきます。
わかりやすく言うと、ランサーズで1記事200円を払って、素人にSEOに関する記事を書かせても、文章の中に「キーワード、近接度、被リンク、共起語、Google、リスティング、リダイレクト、alt属性、QDF、ペナルティ」みたいな専門的な語彙は絶対に出てこないです。
しかし、専門家が書くと、何も考えずに普通に文章を書いても、こういった単語は当たり前のように出てきます。また、文章を書き慣れている人や、一般的に頭が良いと言われている人ほど、単語のバリエーションは上がります。
以上の理由から、語彙数によって「その道の素人かプロか」を判断しているんじゃないかと思うようになりました。
また、長文になることで、必然的に色々な方面に話が飛んだり、ひとつの内容について深堀りされるので、文量全体に対する語彙数の比率も上がります。これが、長文を書くと上がりやすい理由じゃないかと。
ただ語彙数を上げればいいわけではなく、その記事に対する関連ワードの語彙数。といったほうが正しいかもしれません。
これは、Googleが推奨しているEAT(専門性・権威性・信頼性)にも通じると思っています。
文章の良し悪しを判断する一つの方法
語彙数が重要だと考えるようになったのは、私が今年の1月に、フィリピンに語学留学をしていた時です。「上手な英作文を書くにはどうすればいいの?」と先生に聞いたところ、「とにかく単語のバリエーションを増やせ」と言われて、実際にそれが英作文のテストの採点基準になっているような節がありました。
作文というものは人それぞれであって、それに良し悪しの評価はつけにくいです。しかし、日本人の私からすると、記憶しているボキャブラリーの数が圧倒的に少ないので、必然的に単語のバリエーションが単調になります。そこを採点基準にすれば、英作文で良し悪しの評価ができるわけです。
フレッシュな記事から事実が記載されている記事へ
上記で紹介したEATのうち、「信頼性」に関しては、以下のように考えています。
現在Googleは、新しい記事の評価を上げるようにしています。それによって、古い情報を刷新するとSEOで上がりやすかったりします。しかし一方で、現在のGoogleは情報の正確性も見るようになってきています。
ネット上にある様々なデータと照らしあわせて、情報が間違っていると、検索順位を下げるつもりのようです。これは非常に合理的な方法だと思います。なぜなら、
- 素人が書いた文章は間違いが多く、専門家が書いた内容は正確性が高い
- 古い情報は間違っていることが多く、最新の情報は正確性が高い
例えば、法人税のことについて書いた記事があったとして、その記事が検索結果で上位に表示されていたとします。しかしその後、税制が改正されたにもかかわらず、その情報が放置されたままだと、そのサイトに書かれた情報は、間違いを提供していることになります。これではいけないので、Googleはその記事の順位を下げます。
このように考えると、既存の記事も定期的に更新し、「最新の正しい事実」を提供している記事が評価されるのは、当たり前のことなのです。
2015年は完全な肉弾戦、コンテンツはいずれコモディティ化する
このように、2015年は「とにかく汗水たらして機械的に労働したもの勝ち」の状態になっていて、完全な肉弾戦になっています。
コンテンツコンテンツと言われはじめてから、1年か2年が経ちましたが、現状はオウンドメディアが乱立している状態であり、WEB上には加速度的にコンテンツ記事が量産されています。私は以前から、この状態が続くといずれ、コンテンツはコモディティ化するんだろうなって思ってます。
つまり、サイトAもサイトBもサイトCもみんな同じことが書いてある。そして、今回のトピックを例にするならば、その中で最も長文を書いた人が勝つ、みたいな。
実際、それ以前からキチンとコンテンツを書いてきた人にとっては、非常に恩恵がある時代となっていて、私の調査では数年前に売上5,000万円ぐらいだった会社が、たった1、2年で売上5億とかになってたりします。今はそれぐらいバブってるのは事実。
ちょうどその頃から、「ブログ飯」の人がたくさん登場しました。また、サイトを作ってたった1年で、年間1億円を売り上げるコンテンツメディアを作った事例もあると聞いたことがあります。。。
最近、AdSenseで◯◯万円突破とか、ブログにアフィリエイトを張って収益増加みたいな記事が、グノシーなどで取り上げられているのをよく見かけます。しかしその裏では、ここ1年、2年で売上が倍々ゲームとか、10倍成長しているようなモンスターサイトが意外とたくさん存在している事実は、あまり語られません。
そもそも、スマホ閲覧を考えれば、短くサクッと読める、短い文章の方が理想だと思います。しかし、そのような記事書いても、大手メディアじゃないとまず順位が上がらないので、あえて長文を書いています。
ユーザビリティに対して矛盾してるのはわかっているのですが、ルールが変わらない以上は、やらざるを得ないです。
私はこのバブルがいつまで続くのか、懐疑的に見ているのですが、Googleが方針を変更しない以上は、逆らっても仕方がないので、自分なりにリスクヘッジしたり、対策を考えつつも、そのまま流れに乗って、これからもゴリゴリ記事を書いていくつもりでいます。
さいごに
今日書いた内容は、私が普段からSEO関連のニュースなどを参考にしながら、独自に考えていることなので、業界的にはまったく的ハズレなことを言っているかもしれません。なぜなら、私はSEOの専門家ではなく、ただのアフィリエイターだからです。
また、私が重要だと思っているこのノウハウについてを書いたからといって、流れが大きく変わるかというと、そうも思いません。なぜなら、知っているのとできるのとは違うからです。
この事に気づいてから、以前社員さんに「毎月1万文字以上の記事を1本は書いてください」って言ったのですが、残念ながら一度もやってくれませんでした。実際にその規模の記事を書くのは相当な労力と時間がかかるので、気合でやるしかないです。正直、相当な気合を入れないと、やろうとしてもできないというのが事実としてあります。
それにもちろん、ただ長文であればいいのではなくて、どこかの文章をなぞったようなものが評価されるわけではありません。長文記事+修正記事が評価されるのは、あくまでもオリジナルの文章を書いているという前提の話です。
昨日、アフィリエイターのアクセルさんという方のツイートを見つけたのですが、これは本当に的を得た答えだと思います。
なぜこんなことを書いたのか
私が今回、この記事を書こうと思ったのは、この肉弾戦にそろそろ疲れてきたからです。また、普段からいろいろなサイトの記事を見ていて、「だんだんみんなこの手法に気づき始めてるな」と感じたから。そのタイミングでcardmicsさんが「ついに堂々と表に出しちゃった」と。
また、うちは運営サイトもすべて公開していて、多くの方に研究され尽くしてるのは自分でも理解してるつもりなので、あえてこのようなノウハウを晒して、自分を追い込んでいかなければ、この先、生き残っていけないだろというのもあります。
いや、本当に「努力や作業量は当たり前過ぎだとして、精神力と成功をつかみ取る戦略」を持って、これからも生き残れるように頑張らなくては。。
Googleのアルゴリズムは多岐にわたる
もちろん、Googleの検索エンジンは数多くの要素によって検索順位を決定しています。この手法も、タイトルタグや見出しタグにキーワードを入れるとか、そういった類のものと何ら変わらないと思っています。
この方法だけでSEOの順位が100%上がるというわけではありません。しかし、長文記事+記事更新は、いま最もホットな手法であることは間違いないと思っているのも事実です。
その他にも、Googleは滞在時間を見ているとか、コンテキスト(ユーザー心理)を意識した文章が大事とか、噂ベースのものから、公式見解のものまで、重要な要素はいっぱいあります。
正しいかもしれないし、正しくないかもしれない。でも、正しくないかもしれないし、正しいかもしれないから、それも意識してやっていこう。といった感じで、不確定な要素を積み上げながら、その不確定な仮説を意識しつつ、文章を書いていくというのが、SEO攻略の本質だと思っています。
そして、その仮説がやがて「確度の高い事実」に至った時、その手法が陳腐化するまで、大勢を一歩リードできるのです。
「クートンがアフィリエイト業界でどのように5年間を生き抜いてきたか」という記事にも書きましたが、ずっと同じ「サイト運営」をやっていても、その中身や作業内容は毎年ガラリと変わっています。本当に大変です。
ということで、SEOについて自分の意見をちゃんと書いたのは初めてだと思います。そう思うって意見も、そう思わないって意見もたくさんあると思いますが、色々な意見がもらえると嬉しいです。
最後まで読んでいただきありがとうございました
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