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川原裕也(@yuya_q)のブログ

2014年12月09日

2014年に読んだ、大きな気付きを与えてくれた10冊の本

読書

自営業を始めてから、積極的に本を読むようになりました。以前はまったく本を読む習慣がありませんでしたが、書籍から得られる情報は素晴らしいものが多く、費用対効果は抜群だと思っています。

2014年は100冊の本を読みました。「多読」に慣れてきたことや、すでに知識として持っている似たような内容を読むスピードが上がったこと、また単純に読書が好きになったこともあり、去年の読書数78冊を上回ることができました。

最近は電子書籍で購入できるものが増えてきたので、電子版があるものについてはすべて、「Kindle版」を買うようにしています。読書端末はiPad miniを使うことが一番多いです。

良かったと思う10冊の本を紹介

今年読んだ本の中から、私が良かったと思うものを10冊紹介します。順不同です。

多眼思考 ~モノゴトの見方を変える300の言葉!

多眼思考

人気ブロガー「ちきりん」さんが書いた、発売されたばかりの書籍。ちきりんさんのTwitterでのつぶやきの中から、良いものをピックアップしてまとめた書籍です。

Twitterのまとめなので、本を読み慣れていない人でもサクサク読めます。しかし、その中身は濃密な名言集となっており、自分の考え方や生き方に、少なからず影響を与えてくれると思います。

「もっている」のにチャレンジしつづけるには、早め早めに「捨てる」経験をしておくことが必要。自分が今持っている最大の強みを捨てる、という経験を20代からしておくべき。早いうちに体験しておかないと、怖くて(もったいなくて)できなくなる。

自分が苦労して得たものが、正しいものである、という自己正当化のために生きるのはやめたほうがいい。

つまらないこと、くだらないことを3つやめたら、人生はとても豊かになる。

世界が変わるのを待つより、自分が変わったほうが早いですよ。

などなど。
ちきりんさんの書籍は良書が多いので、その他の本もおすすめです。

多眼思考 ~モノゴトの見方を変える300の言葉! (ちきりん)

ワン・シング 一点集中がもたらす驚きの効果

ワン・シング

今年は「英語を勉強する」ことを目標にしていましたが、正直言うとなかなか捗っていませんでした。その突破口となったのが本書です。

この本を読んでから一つのことに的を絞り込むことの大切さに気づき、10月以降は思い切って仕事をやめました。10月から6ヶ月間は英語の勉強に集中し、仕事を最小限に留め、短期間で英語が話せるレベルまで成長したいと思っています。もし6ヶ月後話せなかったらと思うと、すごく怖いですが。。

誰もが一日に同じだけの時間を持っているのに、なぜ他の人よりずっと多くのことをこなせる人たちがいるのだろうか
それは、彼らが核心をつかむことを物事の中心に据えているからだ。つまり「的をしぼる」のだ。何かに成功する確実で絶好のチャンスを得たいなら、方法は常に同じでなければならない。的をしぼるのだ

適切な一つのものを動かすと、多くのものを倒すことができる

成功はひたすら規律ある行動を取りつづける長距離走ではない。成功は実は短距離走であって、地を蹴って前進することを繰り返すための規律さえあればいい

目覚ましい成果を手にするには、最も重要なことを見きわめ、それに必要なだけの時間をつぎ込まなければならない。そのためには、他の仕事をする時間は大幅に削らざるをえない。

何かにイエスと言うことは、その他のすべてにノーと言うことだ、ということを忘れてはいけない
目覚ましい成果を手にするには、的をしぼらなければならない。的をしぼることで考え方を単純化し、すべきことを具体化することができる

人間は、「持っているものを捨てられない」、「リスク分散」などを理由に、つい多角化やマルチタスクをしてしまいがちです。しかし、大きな結果を残す人は常に、一つのことに集中している「偏った行動を取る人」のような気がします。

ワン・シング 一点集中がもたらす驚きの効果(ゲアリー・ケラー、ジェイ・パパザン 著)

アインシュタイン150の言葉

アインシュタイン150の言葉

サクッと読める名言シリーズ。

昨年、株価高騰を背景に私は巨利を手に入れました。
そのことがきっかけで私が真剣に考えたことは「人間の価値とはなんなのか?」ということです。

価値ある人間とは?
私は年初からずっと、「価値のある人間とはどういう人なのだろうか」を考えていました。

最もお金を稼いだ奴こそ価値ある人間なのか、有名な奴が偉いのか、権力を持つ者こそ価値があるのか、セックスした女の数で男の価値は決まるのか、最も頭の良い人間が偉いのか、誰にでも優しい人間こそ凄いのか、それとも外見が優れた人間にこそ価値があるのか…

ひたすらググり続けた結果、最もしっくりきたのがこの言葉でした。
人の価値とはその人が得たものではなく、その人が与えたもので測られる

人の価値を決定づける指標として100%納得でき、なんと素晴らしい答えなんだと思いましたが、この言葉を発したのは、実はかの有名なアインシュタインでした。

私がアインシュタインについて知っていることといえば、「相対性理論を生み出した科学者で、頭の良い人」くらいでしたが、名言集を読んでみると、彼がいかに優れた哲学者であったかがわかります。

同じく、サクッと読める系のシリーズでは、世界一の富豪であり著名な投資家「ウォーレン・バフェット」の発言をまとめた「1分間バフェット」もおすすめです。

アインシュタイン150の言葉

市場「淘汰」されるサービス業、顧客「選択」されるサービス業

市場「淘汰」されるサービス業、顧客「選択」されるサービス業

ビジネス向け。
1999年に書かれた本で、今は廃盤になっていますが、Amazonなどで中古で買えます。この本は、かの有名な村上ファンドの村上世彰氏が通産省時代に書いた本です。

同時期に村上氏が書いた「アウトソーシングの時代」も非常におすすめ。合わせて読むことで、村上世彰が何を考えていたのかが、垣間見れます。

1999年に書いたとは思えないくらい、その内容は色褪せることなく、本質を突いています。昨今、村上ファンド系の「レノ」という投資ファンドが株式市場を賑わせていますが、村上氏やレノが昔から今まで言わんとしていることは一貫しています。

  • 市場原理に従い選ばれるべくして選ばれるサービスを提供する(本書)
  • アウトソーシングして本業に集中し、コアコンピタンスに競争力を見出すこと(アウトソーシングの時代)

私は会社経営をしている一方で、個人投資家として投資も行っています。投資をやっていると、何がしたいのかわからない、ダメダメな上場企業がたくさん存在していることに気づくものです。しかし、自分の会社がそのような「投資家目線で見て良くない会社」になっていないかどうか、経営者でありながらも常に株主としての視点を忘れずに、自社を監視していかなくてはならないと思いました。

この本は個人的に大変気に入ったのですが、中古だと100円そこらで買えるのが信じられないくらいです。

市場「淘汰」されるサービス業・顧客「選択」されるサービス業―サービス・プロバイダーが市場原理と国際競争にさらされる時代 (村上 世彰、小川 典文、赤石 浩一 著)

大富豪のお金の教え

大富豪のお金の教え

Amazonではほとんどレビューされていませんが、タイトルに惹かれて買った一冊。ビル・ゲイツ、ウォーレン・バフェット、サムスンのイ・ゴンヒなど、大富豪の生活習慣から、共通点を見出した内容。

19世紀の鉄鋼王アンドリュー・カーネギーは、自伝のなかで富を築いた秘訣を明かしている。
「私は貯蓄によって億万長者になった。(中略)百万長者の特徴をご存じだろうか? 収入が常に支出より多いことだ。百万長者たちは早くから貯蓄をする。金を稼ぎ始めるとほぼ同時にだ」


ゲイツは、知識を習得し思考する習慣を子供のときに身につけ、成長してからも続けている。
「シンクウィーク(think week)」である。この間、彼は休暇を取ってフッドカナルの別荘にこもり、外部との接触を一切断って過ごす。


金持ちの多くは、とんでもない読書家だ。
米国一の投資家ウォーレン・バフェットは、1日の3分の1を各種書籍や投資関連資料、雑誌、新聞を読むことに充てる。


ジャックウィテカーは、アメリカの高額宝くじの当選者として知られている人物。
彼は宝くじを当てた時、すでに百万長者だった。1,000人以上を雇用し、1700万ドル以上の売上を誇る建築業者を運営していた。
しかし、彼は離婚、孫娘の薬物乱用、彼に暴行やセクハラを受けたと主張する人々が起こした400件あまりの訴訟に苦しみ、2007年4月、メディアに登場したウィテカーは、「あのとき宝くじを破り捨てればよかった」と語った。

設立した財団も資金は底をつき、ストレスのために酒浸りとなり、風俗店へ足しげく通うようになった。
また、建築業も事業に心を配る時間よりも、金をくれとつきまとってくる人々や訴訟に苦しめられる時間が長く、上手く行かなくなった。

本書で一貫して言われていることは、大富豪は皆読書家であり「情報マニア」になることが大切だということです。また、成功者の話だけでなく、個人的には「ジャックウィテカー」という人の転落エピソードも心に残りました。

大富豪のお金の教え(パン・ ヒョンチョル)

モテる技術

モテる技術

友達に薦められて読んだ本。
上巻(入門編)と下巻(実践編)があります。
いわゆる「モテ本」ですが、もしかすると今年一番の良書だったかもしれない

モテない男は女性に対して「いい人」であろうとします。それは、自分がモテないので、目の前のただ一人の女性に嫌われることを恐れてしまうからです。モテる男は女性が星の数ほど存在することを知っているので、「いい人」であろうとしません。女性に対する偽善を捨て去ってこそ、自然体で女性と接することができるし、本当の意味で女性を愛すことができるのだと思います。

この本を読んで、私の女性に対する接し方、付き合い方は180度変わりましたが、その上で私が気づいたことは、「実は女性は男性よりもずっと頭が良くて、それでも、バカな男性をしっかりと受け入れてくれる器を持っている」ということでした。やっぱ女の子は優しい。(たまに怖いけど)

すべての独身男性に読んで欲しい一冊。
すべての女性と既婚男性には絶対に読まないで欲しい一冊。

モテる技術(デイビッド・コープランド、ロン・ルイス 他)

諦める力 〈勝てないのは努力が足りないからじゃない〉

諦める力

為末大さんが2013年に書いた書籍で、去年ヒットした本。

人は皆、凄い人に憧れを抱きます。そして、その人のようになりたいと思うものですが、大抵の場合、天才のマネをしても失敗します。なぜなら、天才と自分は別物であり、努力ではカバーできないことが、世の中には存在しているからです。

「あの人にできたのだからあなたにもできる」
「一生懸命努力すればなんでもできる」

このような考えが、いかに愚かなことであるか、本書では語られています。

多くの場合、天才のマネをしてもだいたい失敗する。自分の体と性格に生まれついてしまった以上、なれるものとなれないものがあるのは間違いないことだ。

人生は可能性を減らしていく過程でもある。年齢を重ねるごとに、なれるものやできることが絞りこまれていく。可能性がなくなっていくと聞くと抵抗感を示す人もいるけれど、何かに秀でるには能力の絞込が必須で、どんな可能性もあるという状態は、何にも特化できていない状態でもあるのだ。できないことの数が増えるだけできることがより深くなる。

勝ちたいから努力するよりも、さしたる努力をすることなく勝ってしまうフィールドを探すほうが、間違いなく勝率は上がる。

2012年にノーベル生物学・医学賞を受賞した山中さんは、整形外科医になることを志し、国立病院の整形外科で研修医として働き始めた。ところが、他の研修医が20分で終わらせられるような簡単な手術に、2時間もかかった。

日本ではこんな考え方をする人が多すぎる気がする。「ある分野で優秀な人間は、違う分野に行っても優秀なはずだ。裏を返せばこの分野でダメだったお前が、違う分野に行ったってどうせダメなんだよ」

人間が堕ちていくときには、そんなに大きな出来事があるわけではなく、越えてはいけない一線を、ほんのすこし越えてしまった瞬間にズルズルと堕ちていく。

ここでやめようと思ったときにきっぱりと終わらせることは、人生にとってすごく大事なことだと思っている。つまり、自分で設定したルールを守り、締め切りを守ることが大切なのだ。

以前、「あなたは何オタク?優位性が発揮できる自分の土俵を見つけることが稼ぐ近道」という記事で私も同じようなことを書きました。

  • 自分が勝てる土俵を探す
  • やりたいこと(願望)と、できること(得意)を区別する

自分が得意なことかつ、できれば飽きずに続けられる好きなこと」に絞り込んで取り組むことで、自分はその分野では他の人に負けないくらいの「優位性」を確保できるのです。

諦める力 〈勝てないのは努力が足りないからじゃない〉(為末大)

コア・コンピタンス経営―未来への競争戦略

コア・コンピタンス経営

ビジネス向け。
上記で紹介した村上世彰氏の本で「コア・コンピタンス」という言葉が書かれていたことがきっかけで購入した本。簡単に言うと、「競争優位性のある1点に集中せよ」という内容です。

コアコンピタンスとは「顧客に対して、他社には真似のできない自社ならではの価値を提供する、企業の中核的な力」のこと。

「知的財産の価値は絶え間なく減り続ける」という冷酷な現実に経営幹部は気づかなければならない。

「出遅れ会社」とは次のような会社だ。
経営幹部が価値の減り続ける知的財産を捨てきれず、新しい知的財産の構築に十分な投資を行わない会社。

資金を使いすぎることなく、必要なコア・コンピタンスを築きあげており、しかも低コスト、低リスクで市場から学習する機会を追求し続ける先駆者に追いつくのは困難である。

企業力のうち、何がコアであって何がそうでないのかを実際にチェックするのは顧客だけでなく、競合他社もそうなのである。ある特定のスキルがすでに業界内で当然のものになっていたり、まだまだスキルが業界の最高レベルに達していないというのに、なおそれが自社のコアコンピタンスであると思い込んでいる企業が多い。

本書を読んでコアコンピタンスの重要性については十分理解したのですが、実際にコアコンピタンスを作ったり、それを見つけるのって凄く難しいと思います。しかし、「何でも屋」よりも「尖った人」に優位があることは、これから先の時代を見据えて考えても、間違いないだろうなと感じました。

コア・コンピタンス経営―未来への競争戦略(ゲイリー ハメル、C.K.プラハラード 他)

イシューからはじめよ―知的生産の「シンプルな本質」

イシューからはじめよ

ヤフー執行役員の安宅和人氏が書いた本。
問題を解く前に、「その問題が解く価値のある問題か?」を見極めることが大切だと書かれています。本書では「イシュー(課題の質)」の重要性と、その見つけ方が書かれています。

「問題を解く」より「問題を見極める」
「解の質を上げる」より「イシューの質を上げる」

どれだけのインプット(投下した労力と時間)で、どれだけのアウトプット(成果)を生み出せたか。
生産性=アウトプット÷インプット=成果÷投下した労力・時間

意味のない仕事を断ち切ることこそが大切。
うさぎ跳びを繰り返してもイチロー選手にはなれない。
「正しい問題」に集中した、「正しい訓練」が成長に向けたカギとなる。

労働時間なんてどうでもいい。
価値のあるアウトプットが生まれればいいのだ。
たとえ1日に5分しか働いていなくても、合意した以上のアウトプットをスケジュール通りに、あるいはそれより前に生み出せていれば何の問題もない。「一生懸命やっています」「昨日も徹夜でした」といった頑張り方は「バリューのある仕事」を求める世界では不要だ。

時間ベースで考える「労働者(laborer)」
アウトプットベースで考える「ワーカー」
プロフェッショナルとしての働き方は、「労働時間が長いほど金をもらえる」というレイバラー、あるいはサラリーマン的な思想とは対極にある。働いた時間ではなく、「どこまで変化を起こせるか」によって対価をもらい、評価される。

今、本当に答えを出すべき問題は2,3しかない。
今の段階で答えを出せる手段がある問題はさらにその半数程度だ。
つまり「今、本当に答えを出すべき問題であり、かつ答えを出せる問題=イシュー」は、僕らが問題だと思う対象全体の1%ほどにすぎない。

一つのことに集中することの大切さという点で、前述のワン・シングやコアコンピタンス経営に通じる部分があります。

イシューからはじめよ―知的生産の「シンプルな本質」 (安宅和人)

まとめ

今年いろいろな本を読んでみて大切だと思ったことは、

  • 一点集中すること
  • 本質(本当に大切なこと)を見極めること

です。捨てることの大切さ。選択と集中によって「最も重要であることを見極め、その一点に集中し、その他は捨てる」ことがどれだけ大切かを学びました。

来年も色々な本を読むと思うので、良い書籍に出会ったら都度紹介していきたいと思います!

最後まで読んでいただきありがとうございました

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タグ: / カテゴリ:ダイアリー ,ビジネス ,仕事に使えそうなこと

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