法人口座・法人クレジットカードの審査を通過するためのアドバイス
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最近、会社ネタが多くて申し訳ありません。
私は今年の1月にクートンという会社を設立しました。
会社を作って一番最初にすることの一つに、銀行口座の開設があります。
どのような業種であっても、銀行の口座がなければビジネスを進めるのは難しいです。
そしてもう一つあると便利なのが、クレジットカードです。
現金取引だけでも不可能ではないですが、クレジットカードがあればスムーズに決済できます。
会社を設立してから複数の銀行口座とクレジットカードに申込みましたが、お恥ずかしながらビックリするほど審査に落ちまくるという貴重な経験ができました。。。
そこで自らの経験を元に、銀行やカードの審査に通過するためのアドバイスをまとめておきます。
めっちゃ長いので、読みたい部分だけどうぞ。
■銀行編
■クレジットカード編
銀行の法人口座を作るのは難しい
まず最初は銀行口座です。
そんなにたくさんの銀行口座は必要なかったのですが、結局私は4つの口座を開設しました。
三菱東京UFJ銀行
メガバンクに口座開設するときのアドバイス
- 会社の所在地の最寄りの支店で開設すること
- 求められた提出書類は黙って提出すること
最初に開設したのがメガバンクの三菱東京UFJ銀行です。
私がメインバンクにUFJを選んだ理由はこんな感じです。
- 昔から個人的に一番利用していた銀行だったから
- 法人口座と個人口座を同一支店にしておくと振込手数料が無料(給料支払い時に有利)
- お金を管理する上で紙の通帳が欲しかった
- 支店の数が多いので利便性が高い
- 取引銀行をメガバンクにすることで、信用面でのメリットがあると思ったから
- 一応、銀行の破綻リスクも考えて
個人口座と法人口座の支店を同じにしたかったので、会社の所在地からは遠いものの、『実家から一番近い支店』に口座を作ろうと思いました。
現在は兵庫県を拠点にしていますが、いずれ大阪の実家付近に移転する可能性も考えてのことです。
しかし。。。
実家からの最寄り支店に行くと、門前払いで口座開設を断られてしまいました。
理由は、最近振り込め詐欺などで口座を悪用されるケースが多いので、どの銀行も会社の所在地の最寄り支店でしか口座開設を受け付けていないとのことです。
事前にネットで調べてある程度厳しいというのは知っていたので、実家付近に口座を作らなければならない理由をたくさん用意していったのですが、ダメでした。
次に、会社の最寄りの支店で口座開設を申込みました。
今度はさすがに開設申請はすることができたのですが…
とにかく、とてつもなく審査が厳しかったです。
最近は本当に法人口座の開設が厳しいんだとか。
まず最初に必要な提出書類(謄本など)を全部出した後に、私の個人口座の入出金を見られ、追加で個人事業主時代の契約書や決算書の提出も求められました。
挙句のはてに、現在運営しているホームページの画面を印刷して持って来いとまで言われてしまいました。
せっかくなので、このブログの画面も印刷して持って行き、「もしよかったら読んでください。」と言って担当の方にPRしておきましたw
何度か足を運んだ末、ようやく口座開設することができました。
担当の方に「ちょっと厳しすぎるんじゃない?」って話をしてみると、特に自分の場合は定款の事業内容に「有価証券投資業務」を記載していた点がひっかかったようです。
ゆうちょ銀行
ゆうちょ銀行に口座開設するときのアドバイス
- ホームページを見て漏れなく提出書類を持っていく
ゆうちょ銀行の口座開設は簡単です。( ー`дー´)キリッ
これだけの書類を持っていけばいいんです。
3 ご持参いただく公的書類等(以下すべてが必要です)
(1) 法人の履歴事項全部証明書(原本)※
(2) ご来店者の公的な本人確認書類(運転免許証・各種保険証等)
(3) ご来店者と法人の関係を証する書類(社員証等)
(4) 法人の印鑑証明書(原本)※
(5) (主要)株主名簿または(主要)出資者名簿
(6) 次の書類のいずれか(設立後6か月以内の法人に限る)
・所轄税務署あての法人設立届出書(控)
・所轄税務署あての青色申告承認申請書(控)
・主たる事務所の建物登記簿謄本(現在事項証明書)(原本)※
または主たる事務所の賃貸借契約書(原本)
多すぎる…
これも事前に確認していたのですが、一度開設を断られてしまいました。
(3)の社員証は発行していなかったので必要ありませんでした。
しかし、(5)の株主名簿も作成していなかったので持って行かなかったんですね。
だって、株主名簿ってこれだけですよ。。。
株式会社クートンは私が100%株主の会社です。
一応株式関係の書類のコピーも持っていたので、それを見せて
「株主名簿とかなくても株主は私だけってこれを見れば明らかですよ」って言ってみたのですが、
「この書類は株主名簿じゃありませんので…」といってお断り。
「株主名簿ってエクセルで作るだけでいいんですよね?じゃあちゃちゃっと作ってくださいよ(^ω^)」ってゴネてみたところ、
「うちではそういったことはやっておりませんので…」
と言われて断られてしまいました。(担当者の方、困らせてごめんなさいm(_ _)m)
結局家に帰って株主名簿を作成し、後日もう一度それを持って無事に口座開設完了です。
担当の方に聞くと、これまでの法人口座開設は比較的簡単だったが、(提出書類が増えた)2011年11月よりとても厳しくなったとのことです。
ジャパンネット銀行
ジャパンネット銀行法人口座(ビジネスアカウント)の口座開設アドバイス
- ホームページはしっかり作る、そして仕事の実績や実体があることを示す
- 補足資料が添付できるようになっているので、可能な限り補足資料も添付する
ネット銀行はメガバンクよりも口座開設簡単なんだろっ!
とタカをくくっていたのですが。
一度目の審査に落ち…
二度目の審査に落ち…_| ̄|○
「会社作って一番最初にやるのが銀行口座開設なのに、審査もクソもないだろっ!」といって、電話でゴネまくった挙句、なぜ審査に落ちたのかに関する情報は一切教えてもらえず…(実際はそんなに汚い言葉使ってませんよ!)
三度目の審査でようやく通過しました(^ω^)
ジャパンネット銀行の口座開設審査に落ちた理由は、おそらく『ホームページがショボかったから』です。
ジャパンネット銀行の法人口座(ビジネスアカウント)は、ホームページを持っている企業を対象としています。
最初から株式会社クートンのホームページはシンプルにしておきたかったので、トップページに会社概要などの最低限の情報だけを記載したペラペラのページだったんです。
これが審査に落ちた理由だと教えてくれた貴重なサイトがこちら。
結構厳しいジャパンネットの法人口座開設 | m630.net
私とまったく同じことをやって審査に落ちたみたいです。
そして、ホームページの内容を充実させて2度目の審査に挑みました。
具体的には、トップページの他に、会社概要、プレスリリース、採用情報、お問い合わせ、プライバシーポリシーのページを作って内容を充実させました。
結果、、、落ちました。。。
ジャパンネット銀行に電話をして、理由を聞いてみても「総合的判断としかいいようがない」と言われて理由はまったく教えてもらえず。
結局、先ほどのブログを書いているメガエフォートウェブサービス株式会社さんのシンプルで素晴らしいサイトと、自分の作った株式会社クートンのサイトを比較して、何が足りないのかを考えました。
審査に落ちた理由はおそらく、『インターネットメディアを運営している会社にもかかわらず、その実績の証明として、運営サイトをホームページに記載していなかったから』です。
なので、たとえばウェブデザインの会社なら、これまでデザインしたサイトの一覧を掲載するといいと思います。
また、ジャパンネット銀行は提出書類の他に、任意で補足資料を添付することができるので、補足資料も合わせて提出したことが審査に通った理由かもしれません。
(私の場合は、個人の税金や保険料、電気料金の領収書コピー、すでに開設済みだった三菱東京UFJ銀行法人口座の通帳のコピーを補足資料として添付して送付しました。)
住信SBIネット銀行
住信SBIネット銀行の法人口座開設のアドバイス
- 特になし!
ジャパンネット銀行の審査に落ちまくったので、評価の高かった住信SBIネット銀行に急きょ口座開設申請をしました。
しかし、この銀行は特に電話連絡があったわけでもなく、最速で口座開設完了。
ほんの数日で口座開設完了通知が届きました。
利便性や知名度はジャパンネット銀行に劣りますが、素早く口座を作りたい場合に結構おすすめかもしれません。
クレジットカードの審査も厳しい
あると便利なクレジットカード。
ネットでの定説は「アメリカンエキスプレスは設立したばかりの会社でもカードを発行してくれる、JCBやその他は原則的に2~3年黒字を維持していることが発行条件である」とされていました。
アメリカンエキスプレスカード
アメリカンエキスプレスカードの審査に通過するためのアドバイス
- 特になし!
ネットでも一番審査に通りやすいと書いていたことや、シティやアメックスなど、外資系のカード会社は利用枠が大きいと聞いたことがあったので、まず最初にアメリカンエキスプレスにクレジットカードの申込をしました。
結果は、問題なく審査に通過。
私はこれまで携帯電話しか持っていなかったのですが、それでもOKだったみたいです。
会社設立後、スムーズにカード決済をしたいなら、アメックスカードの申し込みをお勧めします。
JCB法人カード
JCB法人カードの審査に通過するためのアドバイス
- 申込時の連絡先には固定電話を記入する
国産のクレジットカード会社 JCB。
アメリカンエキスプレスがVISAやJCB並に使える場所が多ければよかったのですが、アメックスは国内では使えない所が多いです。
審査を通してくれたことに感謝しながらも、さすがにアメックス一枚では厳しいので、日本国内で広いシェアを獲得していると言われているJCBにも申込を行いました。
結果は、、、落ちました(‘A`)
理由はもちろん開示してくれないのですが、一度確認の電話をいただいたときに、「固定電話はないのですか?」と、しきりに聞かれたので、審査に落ちた原因は申込時の連絡先に「携帯電話を記入したから」だと思いました。
結局、固定電話回線の導入が完了してから2度目の申込をし、無事にカード発行に至りました。
ネットでは会社設立後2~3年以上経っていて、かつ黒字を維持していなければならないと言われていましたが、自分の場合はそのようなことはなく発行できました。
カード会社が設立したばかりの会社にカードの発行を渋るのは、支払い不能に陥るリスクが高いからだと聞いたことがあります。
もしかすると、今回はタイミングがよかったのかもしれません。
まとめ
序盤から審査に落ちまくりでボコボコにされてしまいました。
しかし、審査を厳しくすることで振り込め詐欺や口座売買などの不適切な使われ方を未然に防げるのであれば、それが一番です。
少しでも悪質な使われ方が少なくなるよう、彼らには頑張っていただきたいと思います。
銀行口座もクレジットカードもタイミングによって審査が緩くなったり厳しくなったりすることがあるようなので、そのあたりも考慮しつつ、みなさんは華麗に審査を通過してくださいね。
この記事へのコメント
この記事では、以下のコメントをいただきました。
(現在はコメント欄は閉鎖しています。)
コメント件数 [5件]
はじめまして
今回、法人を設立し、初めて銀行口座を開設するに際して川原さんのこのサイトを参考にさせていただきました。
そこで、住信SBIが簡単と理解して、申し込みましたが、
他行の法人口座通帳のコピーが必要となっておりましたので、そこが記載内容と違うようですが、 他行での銀行口座開設実績がなくても 口座開設できましたのでしょうか?
結局、ゆうちょ銀行が一番簡単なんでしょうか?
ゆうぐれ | 2012年10月14日 10:02
はじめまして、法人設立おめでとうございます。
この記事を書いた当初と現在で必要な書類が変わってしまったのか、それとも、住信SBIネット銀行がゆうぐれさんの会社に対してのみ通帳コピーを求めているのかはわかりません。
私が住信SBIネット銀行に口座開設をした2012年1月の段階では、ひとつも法人の銀行口座を持っていない状態でしたので、通帳のコピーは必要なかったです。
通常、銀行口座はビジネスをする上で一番最初に必要なものなので、他行の通帳のコピーがなければ口座開設できないというシステムは少々おかしいような気がしますが・・・
ゆうちょ銀行は、必要書類こそ揃えるのが大変でしたが、特に審査はなく簡単に開設できました。
どの銀行も、必要書類を揃えることと、ビジネス内容の健全性を証明できれば、時間はかかるところはあると思いますが、審査のハードルはそこまで高くないと思います。
管理人 | 2012年10月14日 11:15
はじめまして 他の銀行やクレジットカードで作りやすいところありますでしょうか。キャッシング機能はついてくるのでしょうか
匿名 | 2012年11月20日 02:13
はじめまして、法人を設立したばかりの者です。
こちらの記事を参考にJCB法人カードに申し込んでみましたが、
書類に年商、経常利益の記入欄がありました。
ここに0円と書いても審査に通ったということでしょうか?
博多商人 | 2013年3月 8日 18:20
博多商人さん
年商・経常利益は決算前なら0円で問題ないです。
僕は去年設立した法人で、銀行口座開設直後に(りそな銀行)JCB法人カードを申込ましたが、その際いちおうサポートに電話して「設立直後なのでこの辺の数字は無いのだが」と確認のうえで0円と記載して申し込んで作成できました。
もちろん審査はその部分だけではないでしょうから、ケースバイケースということもありえますけれども。
securecat | 2013年4月10日 00:19
最後まで読んでいただきありがとうございました
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