マネーの虎に学ぶ社長同士の駆け引き
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ノーマネーでフィニッシュです。
という言葉で有名なテレビ番組「マネーの虎」の動画を見ていて、面白いと思った放送回があったので紹介します。
トルコファーストフード1
なぜ社長が凄いのか?については以下から。
トルコ料理の「ケバブ」をファーストフード店として展開したい2人の外国人が、その出店費用を得る為にマネーの虎に志願しました。
おおまかな流れ
1.ケバブ屋の出店を希望する外国人2人がプレゼン。希望額1,800万円。
2.普段は文句ばかりで全くお金を出さない堀之内社長が志願者を絶賛。
3.堀之内、1番乗りで出資を決定。俺は300万円出す。あと残りは誰か出してくれ。
4.次に貞廣社長が食いつく。500万円出すから堀之内さん200万追加して2人で1,000万円にしましょうよ。あと残り800万円はフランチャイズの専門家である小林社長に委ねたい。
5.堀之内200万円追加で出資額500万円に。マネー成立のカギは小林に委ねられる。
6.試食。一同絶賛。堀之内まさかの「パーフェクツ!」発言 ⇒ ドヤ顔w
6.ついに小林も出資を決める。600万出すわ。社長3人で3等分ってことでいいよね?
7.堀之内と貞廣、それぞれ100万円上積みして1,800万円のマネー成立。おめでとう!
大体こんな感じの流れです。
社長はやっぱり凄いと思った所
堀之内社長のここがスゴイ!
マネーの虎で1,800万円のマネー成立は、結構大きい金額だったと思います。
そんなビッグマネー成立のビジネスに、普段は全くお金を出さない堀之内社長が一番乗りで出資を決めた、その嗅覚は素晴らしいの一言です。
このビジネスは素晴らしい、真っ先に手を付けておくべきだと判断したのでしょう。
結果、堀之内社長の後で出資を決めた社長が2人いて、マネーが成立したわけですから、彼の「即決」は正しかったわけです。
しかし、堀之内社長にもミスと思える部分があります。
それは、最初300万円の出資だったのが、貞廣社長にそそのかされ、小林社長にそそのかされ、結果的に倍額の600万円を出すことになった部分です。
番組の流れ的に断りにくかったのかもしれませんが、自分が300万円の予算、つまり300万円のリスクなら取ってもいいと判断した案件に対して、結果的に2倍の600万円出資させられてしまったというのはどうなのか?って思いました。
貞廣社長のここがスゴイ!
彼は今回の出資者の中では最もベストな立ち位置を選択していたと思います。
最初から志願者に対して好印象を持っており、出資のタイミングを探っていたように思いますが、堀之内が動いたことで2番手で500万円の出資を決めます。
貞廣社長が選択した500万円という金額は、つまり彼がこの案件に対して500万円のリスクなら取ってもいいと判断したということです。
彼の狙いと、それを達成するために取った行動は3つです。
- このビジネスに出資したい。 ⇒ 500万円という金額を選択(乗り遅れない2番手で)
- 1,800万円のマネーを成立させたい。 ⇒ 堀之内に追加で200万円出資させる
- 500万円以上のリスクは取りたくない ⇒ 残り800万円は専門分野の小林社長に委ねる。
ビジネスへの参加に乗り遅れないよう、すかさず2番手につける。
小林社長に800万円をゆだねることで、失敗した時の損失が少しでも少なくなるよう、自身のリスク軽減を図っている。
さすがです。
小林社長のここがスゴイ!
2人の社長が500万円ずつ出資を決め、しかも「あとは小林社長お願いします」という決定的な流れを貞廣社長に作られてしまった小林社長。
しかし、3番手の出資者で最も多額の800万円を出すのは少々キツイはずです。
僕は、このまま小林社長が800万円出すか、ノーマネーだと思って見ていました。
しかし、小林社長が放った一言は、あっさり「3等分でいいんだよね?」という言葉でした。
この時の映像の空気や社長達の表情を見ると、「えっ?さらに100万円追加するの?」って感じになっていることがわかります。
この状況で「100万円追加したくありません」とはさすがに言いづらいでしょう。
小林社長は自身に突き付けられていた800万円の出資に対して、「600万円の3等分」という言葉を使ってリスク軽減を図ったのです。
結果、1番手で動いた堀之内社長の出資額は、
300万円が500万円に、500万円が600万円になってしまったわけですが…
その後のケバブ屋はどうなったの?
そして、気になるケバブ屋はその後どうなったのかというお話です。
ネットで調べてみたところ最近まで営業していたようですが、2011年に入って閉店してしまったとの情報がありました。
食べログでも、「店舗情報の確認が取れていない」と表記されています。
また、会社のホームページにもアクセスできなくなっています。
僕は関西在住なので、関東にお住まいの方でケバブ屋が現在営業しているのか知っている人がいれば教えてください^^
渋谷 MISTER KEBAB(ミスターケバブ)
http://tokyokebab.blog23.fc2.com/blog-category-3.html
AYSE 渋谷センター街店 (アイシェ) – 食べログ
「※このお店は店舗情報の確認が取れていないため、掲載保留中です」と表記。
http://r.tabelog.com/tokyo/A1303/A130301/13059554/
ケバブ専門店 アイシェ – 食べログ
「※このお店は店舗情報の確認が取れていないため、掲載保留中です」と表記。
http://r.tabelog.com/saitama/A1101/A110101/11019281/
昔マネーの虎でマネー成立された、ケバブ屋の店は今でもありますか。
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1051677430
マネーの虎 十条「ケバブ専門店 アイシェ」
http://ameblo.jp/tsuga/entry-10169769860.html
まとめ
やっぱり社長たちは頭の回転が速い、そして駆け引きがお上手ですね。
自分なんかには到底マネできません_| ̄|○
現在ケバブ屋が本当に潰れてしまったかどうかはわかりません。
しかし、社長達があれほど絶賛し、しかもフランチャイズのプロが一枚噛んでビジネスを展開しても、店舗数を拡大できず、大きな成功には繋がらなかったようです。
未来の結果の善し悪しは、誰にも予測できない厳しい世界であることを改めて痛感します。
改めて見てみると、やっぱりマネーの虎って面白いですね。
この記事へのコメント
この記事では、以下のコメントをいただきました。
(現在はコメント欄は閉鎖しています。)
コメント件数 [3件]
マネーを獲得し会社を立ち上げたシェネルさんは、11年に亡くなられたそうです。
社長達が絶賛したケバブを一度食べてみたかったので残念です。
虎男 | 2012年5月22日 12:39
間違いました。
2010年6月18日に亡くなられたそうです。
訂正します。
31歳だったそうです。
虎男 | 2012年5月22日 13:14
貴重な情報をいただきありがとうございます。
そうですか、もしかすると亡くなったことが原因でそのまま閉店になってしまったのかもしれませんね。
私も虎たちが絶賛したケバブ、一度食べてみたかったです。
管理人 | 2012年5月23日 04:49
最後まで読んでいただきありがとうございました
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