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専業アフィリエイターのライティング方法、自分なりの解決策を提案できるか?

※記事内に広告を含む場合があります

ライティング

今日は、専業アフィリエイターの私が、情報サイトを作る上で大切にしている「ライティング方法」についてお話をしたいと思います。

情報サイトの中で、最も定番の記事となるのが、nanapiのような「HOW TO(ハウツー)記事」です。ネットで検索する人の多くは何かしらの問題を抱えており、その問題を解決するためのHOW TO(方法論)を求めて、私のサイトにやってきます。

私はサイト運営者として、サイトの訪問者に対して、どのようなHOW TOを提供できるかを大切にしています。質の高い低いはともかくとして、自分なりのソリューション(解決策)を瞬時に提案する力、これがアフィリエイトにおけるライティングの最大のコツです。

瞬時に解決策を提案できる力が身につくと、ライティングスピードが一気に高まります。
ライティングスピードが上がると、書き続けるうちに質は自然と上がって行くものだと考えています。

事例:彼女の誕生日に何をあげる?

事例をあげてみます。
あなたが友人から「彼女の誕生日プレゼントに何をあげたらいい?」と質問された場合。
瞬時に答えることができるでしょうか?

試しに10秒ほど考えてみてください。1..2..3….

もし瞬時に何も思い浮かばなかったら、あなたは上記の質問に対する「解決策を提案できる力」を持っていないことになります。(後述しますが、解決策が提案できない場合は、すぐにググってヒントを得れば良いので問題ありません)

私ならこんな感じで答えます。
誕生日プレゼントはやっぱり指輪とかピアスとかネックレスとか、アクセサリーが一番いいんじゃない。予算に限りがあるなら香水なんかもいいかも。香水はいくつ持っていても困らないし。あと、レストランにお願いして、サプライズでケーキとか予約しておくのも、喜ばれるっていうよね。サプライズ好きな女性は多いからね。」みたいな回答をします。

この回答は自分の経験則でもなんでもない一般論なのですが、この一般論こそが「万人に対する解決策」と言えます。これが、情報サイトにおけるHOW TOの最低ラインです。

良くない回答例

良くない回答例はこんな感じです。
彼女の誕生日プレゼントに何をあげたらいい?」という質問に対して、、、
「私は釣りが好きだから、誕生日に釣り竿をもらうと嬉しい゚+.(◕ฺ ω◕ฺ )゚+.」

このように、一般論とはかけ離れた回答も、「解決策を提案できる力」を持っていないのと同じです。おそらくこの回答を聞いた友人は「この人に聞いたのが間違いだった。全然参考にならなかった。」と思うはずです。
お前の意見は聞いてないんだよ、と。

個人が意見を言う「ブログ」と違って、アフィリエイトサイト(情報サイト)にオピニオン(主張や意見)を求めて訪れる人は少ないです。ライターが自分目線で語って満足してしまうのは、よく見かける失敗例の一つです。

クートンの考え方

私の会社、株式会社クートンでは、「ユーザー目線の情報サイトを作る」というキーワードを掲げています。これは、ぱっと見「私たちは消費者の味方で広告主の敵ですよ」と思えし言葉なのですが、クートンは「広告主にもユーザーにも偏りたくない」と思っています。ユーザー重視も広告主軽視もせず、ユーザーにとっての利便性最大化、広告主にとっての売上最大化の両方のバランスを意識しています。

「ユーザー目線の情報サイトを作る」の真の意味は、「ユーザーが欲しがっている答えを提案できているか?自分の意見を押し付けたり、自分の言いたいことを言うだけの「チラシの裏」みたいな回答になっていないか?」を考えたサイト作りを目指しているということです。

自分の立場で意見を言うのではなく、(多種多様に存在する)相手の立場でベストな回答を提案する。これが「ユーザー目線の情報サイトを作る」の真意です。

4段階に分かれるコンテンツの質

多くの文章は、次の4つのいずれかに該当します。

①解決策を提示できていない

②自分なりの解決策を提示(チラシの裏)

③一般論となる解決策を提示(情報収集や分析が必要)

④一般論を超えた「おっ」と思える解決策の提示

の順に、コンテンツの価値は高くなると考えています。

もちろん、上記の「②」と「④」は似て非なるもので、自分目線の意見を語って「どやっ」ってなっているのも良くないです。(個人のブログは例外です)

まずは何の色みも意見も主張もない、自分目線を捨てた「透明でストレートな記事」をベースとして書けるように心がけます。自分目線を捨て去ることではじめて、サイト訪問者に提供すべき答えが見え、それを伝えるための多角的なアプローチや表現ができるようになると思います。

これが、私がアフィリエイトサイトで文章を書く時に意識している、根幹となる基礎の部分です。

売りたいものと結びつける

上記の事例を基礎として持った上で、アフィリエイトの場合、次にやるべきなのは「提示する解決策と自分が売りたい商品を紐付けること」です。

例えば「JTBの旅行チケット」をアフィリエイトで売りたい場合。
先ほどの「ピアス、香水、指輪」といった一般論とされている解決策を提案しても、JTBの旅行チケットは売れません。

この時は、「女の子はディズニーが好きだから、誕生日に一緒にディズニーランドに行くのはどう?物よりも思い出の方が喜ぶって子も多いし。ペアでちょっとグレードの高いホテルに泊まったらきっと喜ぶよ」といった解決策を提示します。

自分が提案した解決策に対して、文章を読んだ人が納得してくれた時、その下に「JTBの広告」があると、購買する理由になります。

もう一つ事例をあげます。今度は「JCBのクレジットカード」を売りたい場合。
彼女の誕生日プレゼント → 物より思い出の方が喜ばれる → 女性はディズニーが好きなのでディズニーペアチケットを取って思い出を作ろう → JCBカードとディズニーは提携関係にある → JCBカードを作るとディズニーで受けられる特別な特典がある → だからJCBカードを作る必要がある」という解決策を提示します。

「彼女への誕生日プレゼント」と「JCBのクレカ」はまったく結びつかないものですが、自然な流れで導線を作ることで、「提示する解決策と自分が売りたい商品を紐付けること」が可能となります。

良くない例

逆に良くない例としては、提案した解決策に対して、「読んだ人が納得できない」場合。サイト訪問者の求めている解決策と、自分が売りたい商品との乖離が大きすぎると、「押し売りしている感」がすごく出ます。

訪問者の求める解決策と、ライターの提案する解決策の乖離が大きいということは、つまり「自分目線で物事を語ってしまっている」チラシの裏状態になっているということです。

例えばこんな感じ。
「世の中やっぱ金だよね。だから彼女の誕生日には現金をプレゼントするのが一番さ。お金がないならキャッシングすればいいんだよ。 → キャッシングの広告」

「彼女の誕生日なら、ディズニーランドに連れてってあげるのがいいよ。10万円ぐらいの予算なら喜んでもらえるんじゃないかな。お金がなければ借りればいいんだよ。 → キャッシングの広告」

いずれも違和感ありありですよね。。。
この、「問題 → 解決策 → 広告」までの流れをいかに違和感なく、自然な流れで持っていけるか。これが、アフィリエイトやセールスライティングのポイントだと思います。

私が記事を書く時の流れ

私が記事を書くときの流れはこんな感じです。

①検索キーワードを元にしてタイトルを考える
ブログライティングなどでもよく言われていることですが、WEBコンテンツはまず、タイトルありきです。自分が検索エンジンに引っ掛けたいキーワードと、記事のタイトルを最初に考えます。

②すぐゴールまでの流れを作る
タイトルとキーワードが決まったら、すぐにザックリとしたゴールまでの持っていきかた(導線)を作ります。記事のスタートからゴールまでの導線を自分の中で組み上げます。これが、前半で説明した「問題に対する解決策の提示」です。ゴールまでの流れは、一行くらいで簡単にメモしておきます。

例えば、「彼女の誕生日になにをあげたらいい?」といったコンテンツの場合。
・中学生、高校生、大学生、20代、30代ごとに人気アイテムを提示(年代での切り分け)
・物をあげるよりイベントの方が思い出が作れるので喜ばれる。ディズニー、サプライズご飯、夜景を見に行く。などを紹介
・naverまとめのような「女性が誕生日に欲しいものランキング」へのリンク集的なコンテンツ
・物をあげるなら◯か△か☓、思い出をあげるなら◯か△か☓(物・思い出という単位で切り分け)
・自分のエピソードにもとづいた話(体験談)

といった感じで、どのような内容・切り口でゴールまで持っていくか一行でメモします。
ここでいうゴールとは、商品を売るための広告コンバージョンではなく、あくまでも「問題に対する答え」です。起承転結の「結」までの導線の築き方という意味です。情報サイトではすべての記事で広告コンバージョンを狙う必要はありません。

上記では、「彼女の誕生日になにをあげたらいい?」という一つの問題に対して、解決策として5パターンの表現方法を提示できました。

切り口と導線の築き方。
この部分が勝負どころというか、ライターとしての腕の見せどころだと思います。

書く技術をUPさせるには

では、上記で紹介した「書く技術」をUPさせるにはどうすればよいか、まとめます。

■切り口やアプローチの引き出しを増やすには
とにかく書き続けることが大事です。記事を書き続けることは、問題に対する答えを提示し続ける行為なので、本数をこなすと自然とバリエーションが増えていくと思います。自分の中で、問題解決への導き方のパターンが身につくという感じです。

■解決策を提案する力を鍛えるには
日常の情報収集がしっかりできているかどうかで差がつくと思います。例えば、(私は見ていませんが)ライブドアのPeachy(ピーチィ)を毎日見ている人なら、「彼女が欲しがるプレゼント」に対する答えはすぐに出せると思います。

様々な問題に対して一定水準の答えを瞬時に出そうと思ったら、日常的に幅広く情報収集をおこない、ライター個人の中にある情報量を増やさなくてはなりません。

■解決策が浮かばない場合
アフィリエイトで様々な記事を書いていると、当然自分にとって未知のジャンルの記事を書く場面に遭遇します。自分が持っている情報の範囲を超えた局面に出くわした場合はどうするか。その答えは「ググる」です。

「女性の誕生日プレゼントにあげるとよいもの」に対する解決策が自分の中になければ、「彼女 誕生日プレゼント おすすめ」などとググれば、解決策のヒントが得られます。

ただ、検索結果から得られたヒントを元に文章を書いても、情報元のコピーに近い解決策しか出せません。それをいかにオリジナリティあるものに変えていけるのか?も、結局は「切り口の引き出しと自分の中にある情報の豊富さ」が必要となるのです。

なぜ得意分野だとうまくいくか

アフィリエイトをする上で私がおすすめしているのが、「自分の得意なジャンルを手がける」ことです。その理由は2つあります。

①自分が好きなこと、得意なことについて書く方がモチベーションが持続する。
②自分が得意なジャンルは、すでに自分がその道にある程度精通しているので、悩むことなく解決策が提示できる。

また、最初は書くスピードが遅くても、そのジャンルについて50記事、100記事と書いていると、より質の高い記事をスピーディーに書けるようになるのは、知識が身についたことで簡単に解決策が提供できるようになるからだと思っています。

さいごに

今回お話した内容は、あくまでも「情報サイト」に求められる姿です。
情報サイトとは真逆に位置するのが個人ブログです。
個人ブログはいわば「自分だけのチラシの裏」なので、どんどん「俺様の意見」を言った方が、逆に価値が生まれると思います。

一方で、最近は検索大手のGoogleが、情報の多様性を求めてきています。
個人ブログの「俺様の意見」や、専門家による「オピニオン記事」が、情報サイトに必要とされる流れも生まれつつあると思うので、アフィリエイターとしても「一般論となる解決策を提示(情報収集や分析が必要)」から「一般論を超えた「おっ」と思える解決策の提示」のような記事がたくさん書けるよう、昇華していかなければならないな。と考えています。

最後まで読んでいただきありがとうございました

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