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ネット広告で見る2011年5月の景気動向

※記事内に広告を含む場合があります

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2011年の第二四半期も残す所あと1ヶ月となりました。
東日本大震災から2ヶ月半が経ち、世界は徐々に動き出しています。

ネットのニュースによると、社長100人に対するアンケートでは、2011年は増収増益、震災の影響で落ち込んだ日本の景況感も10~12月辺りには持ち直すと考えている強気の経営者が多いようです。

そんな僕は震災直後に「自分も含めて今年はどこも大幅下方修正だろうな」と思っていただけに、日本企業の予想外の回復力に驚かされています。株価の回復も著しいですしね。

そこで、今日はとてもマクロな観点になりますが、自社の4月、5月のネット広告の売上から、気づいたことや、現在の景況感を報告しておきたいと思います。

まず最初に3種類の広告タイプに関する記述

ネット広告には大きく分けて3種類の掲載タイプがあります。

成果報酬型広告
商品が1つ売れるごとに広告費が支払われます
ネットワーク広告
1クリックごとや、広告が表示されるごとに広告費が支払われます
純広告
1ヶ月いくらという固定費用で広告費が支払われます

このうち景況感を知る為には純広告の売上高を見るのが一番いいと思うのですが、残念ながら自社では純広告の取扱高や比率が少ないので、今回は除外します。

個人消費は思ったより旺盛

自分では4月、5月共に震災の影響で広告の売上は大きく減少するだろうと予測を立てていたのですが、成果報酬型広告(アフィリエイト広告など)に関しては、持ち直すどころか売上が拡大しています。この状況は、自分にとって予想外の展開でした。

売上が拡大しているということは、それだけ個人の購買需要が旺盛であることを意味するので、自粛ムードがどうこう言われているのに反して意外と個人の家計は元気なのかもしれません。

企業の方はまだ回復しきれていない

対してネットワーク広告(Google AdSenseなど)は、3月の震災直後からクリック単価が大きく下落し、徐々に回復してはいるものの未だに元には戻っておらず、減収が続いています。

ネットワーク広告のクリック単価(広告費用)は、多くの企業がたくさん広告を出稿することで上がる仕組みなので、企業側がまだ広告費を従来の水準に戻しきれていないことがわかります。

広告費が削減されている理由としては、企業が広告の出稿を自粛しているのかもしれませんし、電力の問題やサプライチェーンの問題などで、まだ体制が立て直せていないことの表れなのかもしれません。

個人と企業の間でギャップが生じている気がします

以上のことから、少々極端ではありますが、購買需要旺盛な個人と、それに対してバンバン広告費をかけれていない企業との間にギャップが生じていることがわかります。

個人が自粛ムードでなければ商品は売りやすいですし、他社が販促をしきれていない分、広告の出稿費用も安くなっているので、企業側にとっては販促拡大のチャンスだと思うのですがいかがでしょうか。

これらの景況感は、自社の売上だけにフォーカスした非常にマクロな内容なので、実際はどうかわかりません。

これから夏に突入すると電力需要の問題が出てくるので、やっぱり社長100名のアンケートで出ていたように、本格的な回復は10月以降になるのかなーと思いました。

最後まで読んでいただきありがとうございました

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