情報と真剣に向き合う勇気がないと騙されてしまうことがある
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先日、アフィリエイト関連のセミナーに初めて参加させていただきました。
内容について語ることはなかったのですが、セミナーを受講していてすごく違和感を感じた時のことを話します。
とある方がセミナーの壇上で話をしている時にこう言ったんです。
『ここだけの話なんですが、、、オフレコでお願いします。。。』という前置きをした上で、
『今年も○月○日に弊社のアフィリエイトイベントの開催が決定しました!』
と言ったんですね。
その発言があった瞬間、みんなが一斉にメモ書きをする「ガサッ」という音がしました。
少なくとも、私の前に座っていた数人の主婦は確実にそこだけ真剣にメモっていました。
なぜ私がそこに違和感を感じたのか?
なぜなら、そのセミナーの講師が発言した情報は重要な情報でもなんでもないからです。
先着で一部の人しか入場できないイベントの情報を真っ先に伝えたのであれば、それは価値のある情報と言えます。
しかし今回の情報は貴重な情報でもなんでもなくて、後日公式サイトで嫌というほど告知されるだろうし、それを見てからゆっくりと申し込みをしても、余裕をもって参加できる規模のイベントです。
そのような「なんでもない情報」が「ここだけの話なんですが、、、オフレコで。。。」という前置きをしたことで「重要な情報」にすり替えられて判断されてしまったんです。
私達はあらゆる場所から、日々たくさんの情報に接しています。
与えられた情報をそのままインプットするのではなくて、一度自分のフィルターを通して、情報に対して優劣をつけることが大事だと思います。
影響力のある人の話が正しいとは限らない
情報に対して自分なりに優劣や良し悪しを付けたり、取捨選択することは大切なことです。
しかし、それは簡単にみえて意外と難しい面もあります。
なぜかというと、話している人が「すごい人」であるほど、その人の言葉を鵜呑みにしてしまいやすいからです。
- 芸能人の○○が言っていたから正しいことなんだ
- いつも素晴らしいことを書いているブログだからこの記事も素晴らしいんだ
私達はついこのように考えてしまいがちです。
有名人だって間違ったことを言うことがあるし、いつも良い記事を書いているブログにだってダメな記事はあるはずです。
説得力のある人や影響力のある人の話ほど信じてしまいそうになります。
今回のセミナーの話も、セミナー講師という立場にある人が発した言葉だからこそ説得力があったのかもしれません。
ちょっと怪しい商品でも、有名人を広告塔に立てるだけですごく売れる商法と同じです。
そしてこれは、特定のコミュニティやグループに属するともっと危険です。
例えば人気バンドのファンクラブに入っていたとします。
そのバンドのメンバーがおかしな発言をして、自分はそれを聞いて違和感を感じたとしても、大抵の場合、周りのファンはみんな、その発言に対して肯定的で称賛しているものです。
そうなると自分も、「やっぱりそのバンドのメンバーの発言は正しいのかな?」と思って次第に流されていってしまいます。
バンドの話を例に出しましたが、宗教なんかはまさにこれに当てはまりますよね。
お世話になっている人の話が正しいとは限らない
普段から自分がお世話になっている人や、目上の人の言葉ほど信じてしまいやすく、その人の言いなりになってしまいやすいと思います。
例えばお世話になっている会社の上司や学校の先生なんかはその典型です。
私は昔バンドをやっていました。
ライブハウスに行くと、「世の中に対して文句を言っても言い足りない」パンクバンドの方ともたくさん出会いました。
しかし、そこで感じた同様の違和感がこれ。
世の中に唾を吐きかけるようなパンクバンドの人たちが、ライブハウスの人のアドバイスに対しては「頭をペコペコ下げて言うことを聞く」んですよね。。。
それこそ、「もっとバラードな曲があったらいいんじゃないかな?」と、ライブハウスのエンジニアに一言言われれば、パンクバンドがロック魂を捨てて、バンドの方向性すら変えてしまう。みたいな。。。
なんでも否定から入るのは歓迎できることではありませんが、たとえ信頼出来る人やお世話になっている人からのアドバイスであっても、常に疑いをもって、自分の中でその情報や助言を取捨選択することが大切だと思いました。
人は誰でも間違いを犯す
最後に、元ライブドアの熊谷さんがTwitterでつぶやいていた内容を掲載しておきます。
すごく印象に残っていて、納得出来る内容だったので。
多数が賛同している場合、メディアもしくは自分の所属している集団のリーダー(先生、上司、宗教)、すなわち影響力の強い誰かの考えに同調しているに過ぎない場合が多い。 RT@dikmyzk 多数派に乗らないメリットとは具体的にどのようなものでしょうか?
— Fumito Kumagaiさん (@kuma1977) 7月 22, 2011
彼らを『1』とすると1対nでの情報伝達が行われた結果である。『1』になれる人間は、確かに正しいことを言うことが多い。けど、万能な人間は世の中に存在しない。彼らだって、時として、勘違い、間違い、過ちを起こす。
— Fumito Kumagaiさん (@kuma1977) 7月 22, 2011
ライブドアの熊谷さんは「若くしてライブドアの取締役となった優秀な人」とも言えますし、「一犯罪者」ということもできる人物ですが、もはや「誰の発言か?」は重要ではありません。
たとえそれが優秀な人の発言であっても、犯罪者の発言であっても、その発言に対してニュートラルに耳を傾け、自分の中にあるフィルター(意思・意見)を通して情報処理することが重要ではないかと思いました。
この記事へのコメント
この記事では、以下のコメントをいただきました。
(現在はコメント欄は閉鎖しています。)
コメント件数 [1件]
とても興味深い記事でした。
お世話になった人の影響力は強いものがある、確かにそうですね。
たとえば年齢が一番上だとか、在籍年数が一番古いとか、
そういう世間体もあり、分からなくても、何かを言わないと
いけない、なんて見当違いの責任感を持っている人が、つい話を
まとめたがりませんか。皆、ある答えに落ち着きたいんでしょう
けど、表面的にはうなづいても、心では???と思うこと多々あり
ます(笑)
会社組織にいると、周りがYESマンばかりで嫌になります。
結局、YESと言えない人は組織に居られない、そういう風潮が
あるからだと思いますね。全て疑って掛れ、とまでは言えません
が、確かに仰るような考え方もあると思うし、もしかしたら、
こういう考え方もあるかもしれないね、とか、そういう風に
極端にならないようコメントすること、これも多々あります(笑)
mr.big | 2012年9月 9日 03:05
最後まで読んでいただきありがとうございました
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