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明暗を分ける新聞業界

※記事内に広告を含む場合があります

日経電子版

今日は朝から「新聞」に関するニュースがいくつか飛び込んで来ました。
気になったのでまとめておきます。

日経電子版の有料会員が20万人を突破

日経は2010年3月から有料の電子版を創刊し、2年で20万人の有料会員を獲得しました。
私も有料電子版を購読しています。

昔に比べて現在はほとんどのコンテンツが有料記事になってしまいましたが、日経の場合は最初からそれが狙いで成功しています。
無料会員数も合わせると135万人とのことなので、約15%の人が有料会員です。

個人的な意見とギャップを感じた部分は、『電子版と紙の新聞の両方を購読する人が約半数の10万人いること』です。

最近は日経のiPadアプリが登場し、紙の紙面も直感的に読めるようになりました。
紙面のスクラップも簡単に取れるようになっています。

日経に関してはスマートフォンアプリも使いやすいので、電子版と紙面の両方を購読している人は、紙面を捨てて電子版だけの購読に絞ってみてもいいんじゃないかと思います。

厳しい状況の朝日新聞

朝日新聞デジタル

一方、日経の後追いで電子化に踏み切って上手くいっていないのが朝日新聞です。
朝日新聞の電子版創刊当初に私がブログ記事に書いたとおりの状況になってしまい、ちょっと残念です。。。

日経新聞は有料化と同時に、無料サイトを閉鎖しました。
対する朝日新聞は、有料サイトと無料サイトを同時進行で運営し続けました。
結局うまくいかず、最近になってようやく無料サイトを閉鎖して、有料サイトに一本化したという具合です。

朝日新聞デジタルは創刊当初、「1年で10万人の会員獲得を目指す」と言っていましたが、もうすぐ1年が経つにも関わらず、2011年9月の時点で2万5千人しか有料会員を獲得できていません。

たぶん1年経過時点で5万人に満たない会員数になると思うので、試算を大幅に見誤っている感は否めません。

そこで、テコ入れすべく最近打ち出したキャンペーンがこれ。
朝日新聞デジタル、2年契約でiPad2が無料に 300台限定

このキャンペーンがうまくいくといいですが、朝日新聞の読者層を考えると、購読料を引き下げないと有料会員獲得は難しい気がします。

海外の状況

ワシントン・ポスト

これも今日飛び込んで来たニュース。

広告モデルに着目した場合、紙の新聞からデジタルに移行すると、1紙あたり6ドル~26ドル程度の損失が出るとのこと。
ようするに、紙面掲載の広告に比べて、ネット広告は全然儲からない状況にあるってことです。

この話は広告モデルに限った話なので、やはり新聞の電子化を進めていくのであれば、有料会員からの「課金モデル」を確立する必要があることがわかります。

読売新聞と毎日新聞

ナベツネ

にも関わらず、電子化が遅れてるのが読売新聞、毎日新聞です。

読売新聞と毎日新聞、中日新聞の3社は2012年の春頃に電子版を創刊するとの噂があるので、もうそろそろアナウンスが出てくるかもしれません。

産経新聞は昔から電子版の紙面を発行していますが、よくわからないので今回はスルーします。
(無責任ですみません・・・)

まとめ

全体の流れからして、どの新聞社も「電子版の創刊」、「有料課金モデル」にシフトしていく必要がありそうです。

ここのところ著名人による「有料メルマガ」の発行も増えていますし、広告収入モデル一色だったネット業界でも、少ししずつ「情報コンテンツは買う時代」という流れが出てきつつあるのかもしれませんね。

最後まで読んでいただきありがとうございました

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