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川原裕也(@yuya_q)のブログ

2015年04月01日

社員を雇ってみて2年、感じたことをまとめてみる

社長

2年前の今日、私は初めて「雇用」というものを経験しました。「雇用」と言っても自分が雇われる側ではなく、雇う側に回ることになろうなどとは、これまでの人生でも1ミリも考えたことがなく、私の中で大きなチャレンジであったことは間違いありません。

その時の心境はこちらの記事に書いています。(2年前なので文章が雑い…)
一人会社から、人を雇うことになりました

上記の記事を振り返ってみると、私は以下のように綴っています。

  • 社員を雇う理由は「さらなる成長のため」
  • 「現状維持」は実は最も難しく、「上がる」か「下がる」の2択しかない
  • 一人でこじんまりと立ち上げた会社が、いつの間にか「本格的な会社っぽくなってきた」

社員を雇ってみて感じたこと

実際に社員を雇ってみて感じたことは3つです。

  • とにかく驚くほど金がかかる
  • 一気に「会社」っぽくなる
  • 一人ではできなかったことができるようになる

とにかく驚くほど金がかかる

経営

当たり前ですが、社員を雇うと驚くほどお金がかかります。毎月の給料だけでなく、作業スペースとして事務所が必要になったり、社会保険料の負担が重かったり。。。ザックリと計算しても、毎月30万円ぐらいのお金が流出していくわけで、これは「個人」のサイフの感覚で言えばありえないことです。

人を雇わない代わりに、逆に毎月30万円を貯められるとすれば、何ができるでしょうか。例えば「家賃30万円の高層マンションに住めるな」とか、「毎月30万円渡して愛人作れるな」とか、それはそれは夢のようなことが実現できるわけです。ただ、そういうのは後回しにして、「会社の成長を買う」という選択肢を、2年前の自分は取ったのだと思います。

ただ、30万円のお金を毎月流出させることには納得できても、入社したばかりの社員さんが生み出す売上は0円なわけで、しばらくの間はただただ、毎月驚くようなお金が出て行くばかりでした。

社員さんが初めて売上を生み出したのは、入社してから4ヶ月後の1,231円でした。仮に毎月30万円のコストがかかっているとするならば、ちなみにこの時点で既に5ヶ月分、つまり150万円の赤字が出ていることになり、あまりのリスクの大きさに、毎日不安を感じていたことを覚えています。だこれを「個人」の感覚から「会社」の感覚に切り替えると「ごく当たり前のこと」なんだと気づきます。

業種は違えど、中小企業の社長さんなんかは50人とか100人の従業員を雇っているわけですから。

一気に「会社」っぽくなる

オフィスワーカー

社員が一人いるだけで、一気に会社っぽくなります。毎日、朝メールが来て、夕方には日報が届く。たまに会議もする必要があるし、こちらから指示を出したり、意見を聞いたり、時には叱ったり。雑務面でも、社会保険や雇用保険の手続きや、有給休暇の付与、毎年の健康診断、ボーナスはどうするの?みたいな話などなど。

私はこれまで正社員として働いた経験がなく、ボーナスってどれくらいあげたらいいのかわかりませんでした。昨年は、ボーナスは給料の何ヶ月分がいいのか?みたいなことを必死で検索した記憶があります。

このように、一人で会社をやっていた時には全く考える必要がなかったことが、たった一人の社員を雇用するだけでたくさん出てきます。

これらについて考えることは大変なのですが、その分、一気に「会社っぽくなる」ため、代表としての責任感が大きくなったことや、経験から多くのことが学べるなど、「自分の成長を買う」という意味で良い面もたくさんあったように思います。

一人ではできなかったことができるようになる

取り組み

本格的な会社っぽくなってきた」ことは、内部の取り組みだけでなく外部にも及びます。先日、弊社が運営している「カット野菜大事典」というサイトの「「カット野菜に栄養がない」は本当? 科学的データで確認してみた」という記事が、インターネット上で話題となりました。実はこの記事、私が書いたものではなく社員さんが書いたものです。私の力では、ここまで調べ上げることはできなかったでしょう。

この記事が流行ったことで、弊社が得た利益はほぼゼロに等しいのですが、会議でも不思議と、利益が得られなかったことに対するネガティブな発言は出ませんでした。むしろ、(小さいながらにも)企業として社会に情報提供できたという「行為」に対して、私たちは喜んでいた気がします。

2年前の記事には、
私が成長を求める理由は「もっと多くの人に何かを伝えたい」というのが大きいような気がします。
と書いています。

「個人」としての自分が利益を得たいという感覚から離れて、「会社」として何かを生み出して行くことに面白さを感じる。もともと一人でも回っていた会社に採用を加えた形なので、二人になってから、よりそのような考え方にシフトしてきている気がします。

昨年は、クートンブログという会社のブログを立ち上げましたが、こちらもメインで更新しているのは社員さんです。先日のニコ生で「クートンブログには広告張ってないけど~?」みたいな質問がありました。おっしゃるとおり、今のところクートンブログでは「収益化」は何もしていません。こういった取り組みも、一人では到底できないことですが、「社員」という存在がいるからこそ、新しい取り組みとして実現できているのだと思います。

社員を雇ったことで、いい意味で時間やリソースに「余裕」が生み出せるようになりました

面白いことができる体制ができつつある

イノベーション

昨日、3月31日は事務所で会議をやっていました。

昨日の会議で、こんなことを話しました。
グーグルは検索広告で稼いだ利益を使ってグーグルカーを世界中に走らせ、ストリートビューを作ったり、グーグルアースを無料で提供しているんだよ。DMMはアダルトで稼いだ利益を使って、艦これを作ったり、英会話などの新しい取り組みをしているんだ。そして、Facebookは広告から生み出した利益を使ってドローン(無人航空機)を飛ばし、遠隔地でネット接続できるようにしたり、新興国でネット環境を無償提供しようとしている。

なぜ会議でこんな話をしていたかというと、入社2年を目前にして、社員を雇うためにこれまで払ってきた「累積赤字」が解消し、社員が自動的に毎月の利益を生み出せるようになったからです。簡単に言うと、自分がまったく働かずに毎日ゴルフ(ゴルフしないけど…)に行っても、勝手にお金が入ってきて生活できるとかそういうことです。

昔、付き合ってた彼女にこんなことを言われました。
私の知ってる社長はみんな、社員に働かせて毎日ゴルフ行ってるのに、なんでそんなに働くん。

理由はただ、自分がそういう人を見てカッコいいと思わない(そういう人に憧れない)のと、毎日ゴルフに行く生活が楽しいと思わないからです。(ゴルフしないけど!)

なので、社員が稼いだお金は次に何か面白いことをするために使いたいと思っています。前述のグーグルやFacebookがやっているような「新しい取り組み」には、やはりお金が必要だからです。今、それができる一番良い状態だと思っています。だから社員にも、「もっと会社のお金使っていいよ、お金使わなかったら俺とか会社が儲かるだけだから」って言ってあります。

上記は我が社の話ですが、企業に務める人は、直接的なリスクを負うことなく、会社のお金やリソースを使えるわけですから、(少なくとも経営が順調な会社なら)それらを積極的に活用して、何かを生み出すために使ってみると良いと思います。(社長をゴルフに行かせてる場合じゃないです)もちろん、会社のお金をムダに使って飲み食いするとか、残業代稼ぐと言った「会社のお金の私物化」をするのではなくてね。

ということで

浮いたお金で家とか車を買っても仕方ないので、福利厚生の充実に使ったり、自分たちの才能の及ばないところについては、投資という形で需要あるところに使ってもらいたいと思ってます。

ただ、どうせなら才能がないなりにでも、自分でもう一つぐらい何か生み出せたらなって思う部分もあるので、当面の間は新しい取り組みのために、大切なお金をムダ打ちしていくことになるのかなぁと思っているところです。かっこ良く言えば「新規事業開発資金」というやつですね。

最後まで読んでいただきありがとうございました

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タグ: / カテゴリ:会社経営・起業

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