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川原裕也(@yuya_q)のブログ

2017年01月19日

取らなくていいリスクは取る必要がないということがわかってきた話

サイコロ

私も昨年で33歳になりまして、今年は34歳になります。

ここ数年で考え方に大きな変化がありました。その1つが「リスク」に対する考え方です。

もちろん、ある程度のリスクをとっていかなければ事業も投資もできるわけがないのですが、リスクを最小化することの大切さが、ここ数年で自分の大きな気付きになっています。

取らなくていいリスクは取る必要がない、できることならリスクは避けて通るべき。この考え方がすごく重要だと感じるようになりました。

「JAL機エンジンから煙」のニュースで思ったこと

煙

この記事を書こうと思ったのは、このニュースを見たからです。

JAL機エンジンから煙 乗客ら165人緊急脱出 新千歳空港 2016/02/23

緊迫の動画が掲載されているので、一度見てみてください。
約1年前のニュースなのですが、離陸前の飛行機から煙がでたので、乗客が緊急脱出したという話しです。

この映像を見た時に私が思ったのは、「なんでみんなもっと遠くに逃げないの?」ということです。

まず、このような緊急時に「パニックに陥る」というのは論外です。

落ち着いて行動することが大前提となってくるのですが、次に問題だと思うのが「余裕をぶっこく人たち」です。

シューターを使って飛行機から降りても、普通に歩いている人もいれば、飛行機の近くでウロウロしている人もいる。

普通に考えて、飛行機から煙が出ているということは、いつ爆発してもおかしくないわけですし、もし飛行機が爆発したら破片なども含めて、その周りにも被害が拡大します。

「被害の範囲が何メートルぐらいなのか?」とか「爆発する可能性がどれくらいなのか?」というのは、素人にとっては予測不能なリスクです。

その分野の専門家なら「これぐらいなら大丈夫」というのがわかるのかもしれませんが、多くの人にとってそれはまったく未知の、予測できない事象なわけです。

それなのに、なぜか逃げない、怖くないアピールをしようとする

こういう事態に遭遇したとき、私なら飛行機から脱出した瞬間に誰よりも遠くへ逃げるのが正しい判断だと思っています。なぜなら、飛行機から遠くに逃げれば逃げるほどリスクは確実に低減でき、安全が確保されるのだから。

たぶん、私がこの場所で人の3倍ぐらい遠くに逃げたとしたら「変な人、あんなに遠くまで逃げなくていいのにね(笑)」って感じに思われると思います。

でもいいんです、なぜなら「変な人、あんなに遠くまで逃げなくていいのにね(笑)」と言っている人は皆、リスクを正確に測れていないだけだからです。

なぜこうした緊急事態にもかかわらず平然としていられるのか。その理由は2つあると思っています。

怖くないアピールで冷静さを装う
若い人にありがちな、「危険を犯すことがカッコイイ風潮」に似ていますが、こういう場面では必ず怖くないアピールをする人が出てきます。

ビビって逃げるという行動が確実にリスクを低下させるのに、なぜかそうした行動を取らないのです。

みんなが逃げていないから大丈夫だろう
「怖くないアピールで冷静さを装う」人が増えてくると、逆に爆発を恐れて逃げるのがかっこ悪いという風潮になります。
そして、「みんなが逃げてないんだから逃げなくても大丈夫かな」というわけのわからない理由で判断を下してしまう人も出てきます。

皆が逃げてないから、今にも爆発しそうな飛行機が目の前にあっても大丈夫だろうという心理です。

東日本大震災のとき

地震

東日本大震災が起こった時、東京でもあれだけの地震が起こっていながら、そのまま働き続けている人がいたようです。

あの時は、本社機能を移転した会社もありましたし、みな不確定要素の中で判断も様々だったわけですが、もし私が東京にいたとすれば、九州ぐらいまで逃げてたかもしれません。

もし私がそういう行動を取れば、「あの人、震災でビビって九州に移転したらしいよw」とか言われてたと思いますが、それでも関東からいち早く離れるという判断を下して損することは何一つなく、確実なリスク回避によって安全が確保できるのです。

一方で、何を根拠としているのかわかりませんが、情報が不足している中で「みながその場に残っているから」という理由で居残り続けてしまう人もいます。

おそらく、こういう人が多数派だと思いますし、私自身も若い頃だったらそうした判断を下し「根拠のない大丈夫アピール」をしていたかもしれません。

リスクを回避できるという選択肢があるにもかかわらず、なぜかリスクに身をおいてしまう。その理由は「みんながそうしているから」とか「みんなの行動に反してビビって逃げるのはかっこ悪いから」といったものでしょう。

「怖いか怖くないか」と「危ないか危なくないか」は全く別

危機回避

私はこのように思います。

「怖いか怖くないか」ということと、「危ないか危なくないか」は全く別。
この2つはつい混同しがちだが、勇気とリスクはまったく別物であり一緒にしてはいけない。切り離して考えるべきである。

怖いか怖くないか」というのは、その人の「勇気」次第なので、人によって勇気がある人もいれば、勇気がない人もいるわけです。

例えば、お化け屋敷を怖いと思う人もいれば、怖くないという人もいます。つまり、「怖いか怖くないか」は自分の価値観であり内在しているものです。

一方で、「危ないか危なくないか」というのはリスクの問題なので、勇気がある人もそうでない人も、男性でも女性でも、大人でも子供でも、基本的にはみんな同じなのです。

例えば、壊れそうな橋が目の前にあって「ちょっと渡るぐらいじゃ壊れないから大丈夫だって」という人がいたら、「おまえの勇気を問うてるんじゃないんだよ」と言いたくなるわけです。

怖いか怖くないか」と「危ないか危なくないか」、この2つは決定的に違うのですが、なぜか社会には「危険を犯すことがカッコいいという風潮」が存在しているために、両者が混同されているケースが多い。

そしてその風潮は緊急時ほど強く働き、人は緊急時において正確なリスク判断ができなくなる。これは人間が持つ欠陥の1つだと思います。

その昔、私がまだ何もわからない頃に、とある経営者と商談をさせていただく機会がありました。

その時、その経営者はとにかく「取引のリスク」を気にしていて、まだ若かった私は、なんとなく「リスクを恐れているこの人はかっこ悪いな」と思っていました。

しかし、33歳の今になって思うのは、それはカッコ悪いことではなく、いや、、、カッコいいとかカッコ悪いとかそういう問題ではなく、純粋に「危ないか危なくないか」だけを合理的に判断していただけであり、それは経営者にとってとても大切なスキルだったのです。

大衆に同調して、とても危険な場所から逃げずに大衆と一緒に死ぬというのは最高にバカげていると思うので、私は自分の中にしっかりとしたリスク管理能力を持ち、何かあった時は自己の判断で動ける人間でありたいと思います。

最後まで読んでいただきありがとうございました

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