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川原裕也(@yuya_q)のブログ

2015年06月29日

株を始めたきっかけ

郵便配達

ややめんどくさいと思いながら、大量の株主関連書類をシュレッダーにかけていた。株主関連書類というのは、配当金や株主優待の通知であったり、総会の結果を株主に通知するものだ。少し厚めの封書に入っていて、郵送で届く。

シュレッダーに吸い込まれている株主関連書類をみながら、ふと思い出した。自分が株を始めたきっかけを。

株式投資をはじめたきっかけ

私が株式投資をはじめたのは23歳の時、当時はフリーターとして郵便局で郵便配達のアルバイトをしていた。私は2年制の専門学校に行っていたので、当時で社会人3年目といったところ。

この仕事では、定期的に大量の郵便物が発生するのがお決まりだ。

  • 毎週月曜日(土日が休みのため)
  • 毎月月末(NTTの請求書)
  • 年末年始(年賀状の準備)

このような感じである。
いずれも、働く側にとっては過酷以外の何物でもない。

そして、「株主関連書類」も同様に、一定シーズンごとに大量の郵便物が集中して届くのが常である。一通ごとの封書が厚く、また毎日のように大量の株主関連書類が届くため、この時期はいつも、私のバイクの配達ボックスは満杯状態であった。

お金持ちの家に届く書類を積み上げると1メートル以上

株主関連書類を配る時、いつも気になるのが「お金持ちだと思えし人の家」である。こういった人たちは多くの銘柄を保有しているため、いつも膨大な数の株主関連書類が届く。

おそらくそれらを積み上げると、1メートルはくだらないだろう。およそ3週間~4週間程度をかけて、ひとつの家に株主関連書類が100通とか200通とか届くのである。

それらの封書には、ソニー、キヤノン、マクドナルドといった名だたる企業の名前が刻まれている。その時に私は思った。

世の中には働かなくても配当金だけで生活している人がたくさんいる。この人達もきっとそうだ。この人達は一切働くことなく、自分より多くの収入を得ている。一方で、自分は夏は暑く、冬は寒く、雨の日も雪の日も大量の郵便を抱え、時給900円で働き、この人達に郵便を届けている

今になって、このような考えは所詮、貧乏人の発想に過ぎないと気づいたわけだが、当時の自分は、世の中はなんて理不尽なんだと思った。

そして、自分もそっちの側に行きたいと感じたのである。
これが私が株式投資をはじめたきっかけだ。

年収を強く意識しはじめる

お金持ちの家に株主関連書類を配達する。
これが私が投資を始めたきっかけであり、お金に対して強く意識しはじめたきっかけである。
私の場合、金持ち父さん貧乏父さんを読んだのがきっかけ、というわけではなかった。

周りの友人に投資をしている人は一人もいなかったので、以前から株式投資をしていた父親に聞いて、証券口座を作った。投資をしている知り合いもいなければ、セミナーなどに出たことも一度もないので、あとはネットと2ちゃんねるを見ながら勝手に学んでいった感じだ。

これまでの人生で、お金に対して意識したことはほとんどなかった。お金持ちという存在に憧れもなかったし、自分は貧乏でも音楽活動ができればそれで良いと思っていたので、23歳にもかかわらず、自分の年収がいくらかすら、考えたことは一度もなかった。ただ、時給が少しでもいいバイト先、それくらいしかお金に対する意識はなかったのである。

しかし、この時をきっかけに年収を意識するようになった。なぜなら、投資には多額の軍資金が必要だからである。音楽の専門学校卒で23歳でフリーター、職歴なし。一般的には底辺と呼ばれる存在だと思う。

そのような人間が、年収1,000万とか言ってたらどうだろう。おそらくそれなりに頭のいい4大卒の人からすれば、笑われても仕方がないかもしれない。

しかし、この時から私は「年収1,000万円稼ぐしかない」と思っていた。喫煙所で郵便局の後輩に、「年収1,000万円稼ぐためにオレ就職するわー(たばこスパスパ)」とか言っていた。職場の喫煙所というと、40代でフリーター、毎月の給料を数日でパチンコにつぎ込む人がたくさんいて、仕事のグチとパチンコの話題が中心、そんな感じだった。

「年収1,000万円稼ぐ。」
だから、正社員になるべく就職しようと考え、郵便局(フリーター)を辞めたのである。結局、社員面接は2社受けただけで両方とも落ちた。その後一度も就職せず、2年半無職生活だったわけだが。。

2億さえあれば

当時の私には、2億円が必要だった。
なぜなら、自分が知っている企業かつ、配当利回りが高かったのが、関西電力の株。2億円貯めて関西電力の株を買えば、配当利回りが3%で年収600万円が手に入る。

年収600万円あれば働かなくても十分生活していける。
自分が郵便配達をしていた時の、「お金持ちの家」と同じ生活をするためには2億貯めて600万円の配当収入を得ることが必要だと思った。

当時、友人に「2億貯めたら配当金で600万円が入るからそれで生活できる!」と必死に語っていたのを覚えている。ただ、友人の反応は「で、2億はどうやって貯めるの…」だった。当時の自分には、「2億貯めて600万円の配当収入」というゴール地点しか見えていなかったのである。

最後に

「2億円を関西電力株に突っ込んで600万円の配当収入」が(リスクや資金効率を考えても)いかにバカな発想か、今では理解できるので、そのようなことはしていないし、今後もそのようなことはしないだろう。

ちなみに、関西電力株は自分が株を始めた時から半額以下になっていて、震災の影響で数年前から無配状態である。もし当時2億円持っていて、同社株を買っていたら、現在は資産価値が8,600万円しかなくて、しかも配当収入は0円である。

郵便配達で扱っていた大量の株主関連書類。そして、自分が株式投資を始めて、はじめて受け取った、たった一通の自分宛ての株主関連書類。

いまでは、大量の株主関連書類をシュレッダーにかけることが、めんどくさいとすら感じるようになった。今の自分は、「そっちの側」に行けたのだろうか。

8年前の自分の考えや気持ち、今の自分の考えや気持ち。ちょうど2015年も半分に差し掛かっているので、その相違についてもう一度考えてみようと思う。

最後まで読んでいただきありがとうございました

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