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川原裕也(@yuya_q)のブログ

2013年04月25日

自営業としてビジネスでお金を稼ぐために必要な3つのこと

自営業

最近ちょくちょく、私の仕事やビジネスのことについて質問をいただきます。

私はIT企業を経営していながら、プログラミングもロクにできないし、ホームページ作りの知識も素人に毛が生えた程度で、いわゆる「技術力」はほとんどありません。

また、昔IT企業に勤めていたというバックグラウンドもないので、「企業に勤めて有能すぎるデキるビジネスマンが満を持してフリーランスとして起業した」という、一般的な「会社員→フリーランス」の流れで自営業になったタイプとは違います。

技術力も何も持っていない「ポッと出」の社長なので、少しでも他の人達に追いつけるように頑張って、今のところなんとか生き残れている感じです。

ということで、今日はフリーランスのような「デキる人が満を持して」というタイプじゃなくて、その業界に属したことがない人が、新しい分野で起業する場合。という前提を置いた上で、よくいただく質問に回答する意味もこめて、「ビジネスでお金を稼ぐために必要な3つのこと」についてお話します。

枠にとらわれない自由な発想

必要なことの1つ目は「枠にとらわれない自由な発想」です。

私によく質問をくださる方々は、「まじめな方」が多いように見受けられます。
とても優秀なのに、まじめすぎて自由な発想に欠けるというか、「起業したい! → まずビジネススクールに通おう!」という発想になっちゃうタイプ。(スクールに通うのも悪くないと思いますが・・・)

私は(ショボイながらも)社長です。
社長とはすなわち「トップ」。つまり何をしても自由なので「真っ白な画用紙に自分のやりたいことを自由に書けばいい」という考えを意識して持つようにしています。
何をやってもいいんです、何をやっても利益さえ出れば「ビジネスです。」と言い切れるのが自営業のいいところです。

さくらインターネットの田中邦裕社長( @kunihirotanaka )のツイートで、心に残った一言があります。

kunihirotanaka 田中邦裕
考えさせられる。本当は養鶏場のような社内にしたくないのだけれど、私は社長なのに誰に遠慮してるんだろう…「なぜ日本のネットベンチャーはエントランスばかりが小奇麗で、執務スペースは養鶏場のような有様なのでしょうね。」

kunihirotanaka 田中邦裕
みんな自分で会社を作り、経営しているのに、なぜか常識って亡霊に取り付かれちゃいますよね。

kunihirotanaka 田中邦裕
やっぱり、他の人と違うことをするのは不安なのでしょうね。個人も会社も

この考え方は、ビジネスを手がける上で非常に大事なことだと思います。
どこの教科書にも答えが載っていないから自分で答えを描く。だからこそ、それがお金になる」という感じでしょうか。

私の友人は、モテない男をモテるようにする「男塾」みたいなのを自営業でやっています。
これも、趣味でやっていたら「はぁ?」、「なにそれw」と言われそうなものですが、自営業としてやっているので、立派なビジネスとして成立するのです。

集客方法なんかも独自で、ホームページを作ってみたり、名刺を面白くしてみたり、大阪の日本橋の「オタロード」でヲタクの人たちを一日監視してみたり、いろいろやってるみたいです。

ホームページのアクセスを集めるには?

よく聞かれる質問の一つに「ホームページのアクセスを集めるにはどうしたらいいですか?」というものがあります。そして決まってその後に付け加えられるのが「SEOですか?」です。

SEO(検索結果の上位に自分のサイトを表示させる技術)は、アクセスアップの定番です。
しかし、アクセスを集める上で必ずSEOが必要ということはありません。

私がはじめて立ち上げたブログ(すでに閉鎖)は、多少なりとも私に収益をもたらしましたが、私はSEOという言葉すら知らなかったので、全部自分で考えたり、人まねで試行錯誤してアクセスを稼いでいました。

今は時代遅れで使えない方法ばかりですが

  • ブログランキングにとにかく登録しまくる
  • お友達ブログと相互リンクする
  • お友達ブログに積極的にコメントを付けてURLをさり気なく貼っておく
  • etc

実際、その時にやっていたブログは、検索エンジンからのアクセスよりも、リピーターの方や友達のブログからやってきてくれる人の数が多かったです。(TwitterとかFacebookがまだ流行ってない時代です)

その他、ネットだけで宣伝しなくても「フライヤーを作ってリアルで配る」とか、一般的な手法にとらわらず、とにかく思いついたやり方で、アクセスを集める方法を試してみることが大切です。

2ch検索モナミの話

2ch検索モナミ

私が作った、2ちゃんねるの現行スレ、過去ログ、まとめサイトを横断検索できる「2ch検索モナミ」はその典型例です。

このサイトは、技術力がなくても簡単に作れます。
そこで、こんな感じの発想でチャレンジしました。

①可愛いキャラクターを使って差別化する
数ある2ちゃんねる検索サイトは質素なサイトが多かったので、少しでも愛着をもってもらえるようにキャラクターを使いました。

②お金をかけてプレスリリースを打つ
このサイトを作るのは本当に簡単なので、このレベルのサイトでプレスリリースを打つのは普通ありえません。しかし、もしかしたら?を期待して、人が絶対にお金をかけなさそうなサイトで、あえてお金をかけてプレスリリースを打ちました。

結果、プレスリリースサイトのデイリーランキング1位になり、いくつかのニュースサイトで記事として取り上げていただきました。

③まとめサイトに宣伝する
2ちゃんねるのまとめサイト100サイトに「もし良かったら取り上げてください!」とメールしました。
結果、完全にスルーされましたが、私が好きな「ライフハックちゃんねる弐式」の管理人さんだけが、唯一「頑張ってください」とメールを返してくれました。(めっちゃいい人)

最終的に、まとめサイトではありませんが、著名ブログのネタフルに取り上げられてアクセスが伸びました。

④話題になることを祈る
これでもしバズってアクセスが伸びたら、誰でも作れる簡単なサイトでも、他の人は追従できません。あとはただひたすらネットで話題になることを祈って、サイトをリリースしました。

以上のことを自分で考えて実践した結果、
とてつもなく赤字が出て回収のメドは立っていません_| ̄|○

しかし、自由な発想で他のサイトがやっていないやり方でガムシャラにやったからこそ、上手くいった、失敗した。が経験でき、ノウハウが蓄積されていくのです。

この「ガムシャラさ」が、優秀で真面目な人には欠けているように思えて仕方ありません。
いわゆる「成功している人」というのは、みんなガムシャラにやってきた人ばかりだと思います。
すべてを自分で決めなきゃいけない「社長」になろうとしているのに、人の指示を仰ごうとする「教科書が欲しい人」が多すぎるように思います。

そういう、真面目な人が多いから悪質な起業系の情報商材などが売れたりするのでしょうけど・・・

2ch検索モナミ
2chの情報を網羅的に見つけられるので、もしよかったら使ってみてください。
私も普段から情報収集に利用しています。

ネットビジネス=アフィリエイトという固定概念

これもよくある話で、「ネットビジネス=アフィリエイト」というカチカチに固まった固定概念を持っている人はとてつもなく多いです。

ホームページを作ってネット広告によって収入を得ようと思った場合、アフィリエイトじゃなくてもいいです。
アフィリエイトは便利なサービスですが、アフィリエイトは一切やらず、自分で営業して広告を獲得し、毎月100万円以上稼いでいる人もいます。(独自で広告を獲得することを、業界用語で純広告といいます)

私の場合も同様で、たまたまブログを開設して、アフィリエイト広告を貼っていたら収益が上がったから自営業になった。という感じです。
最初からアフィリエイトがやりたかったのではなく、うまくいったので「たまたま」やっているに過ぎません。

もし私がたまたま絵を書いて、その絵を買ってくれた人がいたらイラストレーターになっていたかもしれませんし、たまたまYoutubeに投稿した動画が評価されたら、Youtubeに面白い動画をアップして収益を稼いでいたかもしれません。

例えば、イラストを書いてYoutubeにも動画をたくさん投稿しているのに「アフィリエイトで起業するにはどうすればいいですか?」みたいな質問が結構きます。

私はそういう方に対しては「自分で書いたイラストを売る仕組みを考えたり、Youtubeにアップしている素晴らしい動画で収益化する方法を考えた方が楽しいし、うまくいく可能性が高いのではないですか?」と回答しています。

得意分野を生かせるなら、そっちの方がうまくいく可能性は高いに決まっています。

私の友人は、占いが趣味で「Twitterで占いをしていることをつぶやいたら依頼がきた」ことがきっかけで、Twitterでお客さんを集めて、ネット占いでお小遣いを稼いでいるそうです。

この話に関する内容をこちらのエントリーにも書いています。
興味のある方は一度ご覧いただけますと幸いです。
社長歴3日の私が「起業してみたい人」に送るアドバイス

このように、典型例や教科書、成功者の話から逸脱したところにこそ、お金を稼ぐチャンスが落ちているのではないかと思います。

論理的な発想

必要なことの2つ目は「論理的な発想」です。

枠にとらわれず、思いついたことを「とにかくやってみる」ことは非常に大切です。
野球で言えば、とにかくバットを振ることが大事で、ヒットを打つことや、バットの振り方はどうでもいいということです。

しかし、手当たり次第やっていてはあまりに遠回り、できれば少しでも近道できるようにした方が、結果に結びつくまでの時間も早いですよね。

そこで必要なのが「論理的な発想」です。
論理的な考え方というのは「目的を設定して、目的を達成するにはどうすればよいか?何が必要か?」を考えて、自分の中で答えを導く方法です。

つまり、目的を達成するための道筋を細かく描くことです。
これを野球に例えると、ただバットを振るのではなく「球をよく見て確実にバットに当てる」という感じ。

目標を達成するためのロードマップを描く。うまく行かなければ、改善する。
荒削りなビジネスでも、実践と改善を繰り返すことで、それっぽくなってきます。
実践には意気込みが必要、そして改善には論理的な発想が必要です。

  • ビジネスを実現させるために何をすればいいか?
  • いまのビジネスをより良くするためにどこをどう改善すればいいか?

そして3つ目

こんなことを書いて来ましたが、私自身も最初はこのような2つの考え方は全然できませんでした。「ビジネスでお金を稼ぐために何が必要か?」など、考えたこともありませんでした。

実際に自営業としてやってみて、やりながら実践で学んだり本を読んだりして、少しずつ「こういう考え方が必要なんだな」と気づいてきたという感じです。

そこで必要なことの3つ目は「とにかく走りだすこと」です。

考える前に走りだす、走りながら考える」、「スピード感を持って取り組む」。この2つです。

「走りだすこと」、「スピード」の2つは、起業系の本やビジネス書を読んでも、ほぼ100%の確率で書かれています。

ビジネスが競争である以上、スピードがなければ生き残れません
うちの会社でもいつも「スピードが大事」と言っています。

仕事をやる上で「質」と「スピード」は両方が大切ですが、私は質よりも「スピード」の方が大切だと思っていて、走りだすタイミングが遅かったり、走るスピードが遅い人は、ビジネスでお金を稼ぐことはできないと思っています。

いつまで経ってもスタートラインを切れない人や企業がいるからこそ、一刻も早くスタートラインを切った者が優位に立てるのは当然のことです。

私の失敗談

最後に、ひとつの事例として、私の過去の失敗話をしたいと思います。

私は昔、音楽をやっていて「プロギタリスト」か「バンドでデビュー」したいと考えており、音楽の専門学校に通って音楽を学んでいました。

ギターの先生の仕事現場に行くと、心優しいJAZZギターの先生が「このJAZZバーでギター演奏してもいいから、ステージに立ってみなよ。」と、先生の仕事場であるJAZZバーで演奏できるチャンスを何度も与えてくれました。

学生時代の私は、JAZZギターをまともに演奏できません。
ましてや、ステージに立てば目の前にいるのはJAZZ好きな年配の方々ばかりで、あまりの下手くそさにヤジが飛ぶことが簡単に想像できる世界です。

私は友だちと「弾く?弾かない?」と相談した後に、いつも何かしらの理由をつけて弾かない方を選び、結局一度もJAZZバーのステージで演奏したことはありませんでした。

一方、別の友人は、下手くそでも何度もステージに立ち、演奏を続けました。
最初はヤジを受けたり水をかけられたり、散々だったようですが、下手くそなりに演奏を続けていると、段々それが板についてきて、プロのギタリストっぽくなってくるんです。

「プロギタリストになりたい」という夢を抱えているひとはとても多いです。
そういった同じ夢をもつ「大衆」から一歩抜きん出てステージに立った人が勝ちなんです。
ここに、ギターの上手い下手、つまり「質」の良し悪しは関係ありません。

これは起業に当てはめてみても全く同じ。
「起業したい」と考えている人はとても多いです。
そういった同じ夢をもつ「大衆」から一歩抜きん出ること、技術や知識など一切なくても、「自営業」と名乗った者が勝ちなんです。

家入一真さんの「お金が教えてくれること」という本にこんな一節があります。

ベンチャーに出資してわかるのは、肩書きで変わる人もいるということ。
それまでずっと普通に就職して働いていたのに、起業して代表取締役社長って肩書きがついたとたんに、めきめき社長ぽくなっていく。

  • まずステージに立って恥をかく。だからこそ必死で練習して上手くなる。
  • まず自営業と名乗ってみる。廃業したくないから必死で頑張る。
  • まず社長になってみる。他の社長と比べて圧倒的な無力さを痛感するから勉強する。

もう一つはバンドの話。
バンドを組んだらまず人前に立ってライブをする。たとえ曲ができなくても。
(できれば1曲ぐらい演奏できたほうがいいけど・・・)
これが正解です。

「バンドを組む → 曲作り → ライブ」という流れでも良いのですが、私はいつもこのパターンで失敗していました。

①バンドを組む
メンバーにこだわる。なかなかメンバーが決まらない。
バンドを組むのにとてつもない時間がかかる。

②曲作り
5曲ないとライブができない、10曲ないとライブができない。。と思い始める。
1曲できてもアレンジなどにこだわりだす、もっと良い曲にしなきゃ、もっと上手く演奏できなきゃ。。。といつまで経っても次のステップに進まない。

③ライブ
ライブをする前の曲作りの段階でバンドが解散する。

どちらのエピソードも、結局わたしが「質」を重視しすぎたことによる失敗です。
「良い演奏をしなきゃ。。。もっといい曲を完成させなきゃ。。。」という優等生で真面目な発想が、せっかくのチャンスを台無しにしてしまったのです。

私の目標は「プロギタリスト」か「バンドでデビュー」することでした。
論理的に考えれば、ギターが下手だろうと、曲がダサかろうと、まずステージに立ってそこから質を高めていく方が、目標を達成できる可能性が高かったのは明らかです。

これは私のエピソードですが、もし周りにバンドマンの友達がいたら聞いてみてください。
一度もライブをせず、良い曲を作るために永遠に曲作りをし続けて、永遠に満足せず、結局一度もライブをすることなく解散するバンドって」腐るほど多いです。

それも趣味バンドじゃなくて、まじめにデビューを考えて、本気で取り組もうとしている人(つまり、優等生で真面目な人)ほど、その傾向が強いです。

著名ブロガーのちきりんさんの著書「自分のアタマで考えよう」にこのような一節があります。

日本の会社は情報は沢山集めても、自分たちで何も決められない。
結局、他社が進出したというニュースで、じゃあ我が社も進出しようという意思決定がされる。
これまで集めてきた情報とは一体何だったのか??

日本のスタッフは有能でよく働くので、情報はいくらでも集まる。
完璧に分析された調査レポートが出来上がるのに、何も決まらない。

いかがでしたか?

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また、関連記事とおすすめ書籍も紹介しておきますので、もし興味があればぜひご覧ください。

会社を作りました(ニート → 個人事業主 → 会社設立に至った話)
自営業になった経緯など。今考えると、26歳にもなって、学歴なし・職歴なし、完全無職のニートだという不真面目な性格だったのが、逆によかったのかも。

社長歴3日の私が「起業してみたい人」に送るアドバイス
どんな小さなことでも起業と言ったもん勝ち、ビジネスと言ったもん勝ち。

一人会社から、人を雇うことになりました
最近の話。会社を大きくしていくかどうかという自問自答について。

たった一人で株式会社を作る方法とその手順
たぶんこの手順通りにやれば、会社が作れる・・・はず。

法人口座・法人クレジットカードの審査を通過するためのアドバイス
口座を一つ作るのにも試行錯誤、とにかく試して失敗して考えての繰り返し。

おすすめ書籍はこちら

お金が教えてくれること マイクロ起業で自由に生きる
新しい起業の仕方を提唱している起業家、家入一真さんの書籍。
この記事とは少し内容がズレますが、面白いです。

自分のアタマで考えよう
もし「起業家脳」という言葉があるのだとすれば、こういう考え方のことなんだと思う。
自分の意思、自分の意見であらゆる角度から物事を語れることが重要。

サムスンの決定はなぜ世界一速いのか
質を重視しすぎて失敗する「日本企業」とスピード感を持って結果を出す「韓国企業」の違いについて書かれている本。

この記事へのコメント

この記事では、以下のコメントをいただきました。
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コメント件数 [2件]

モナミを見てみたらただのグーグル検索じゃん!!
こんなの作るだけで株式会社化するなんて儲かっていないんじゃないですか?
独立したいから株式会社を後先考えず作っただけじゃないですか?
それはきっと、個人事業主でいいと思います。

さだsだd | 2013年4月26日 16:01

モナミ良いですね!
これこそまさに、リーンスタートアップのMVPです。プレスリリース打ったあとの顧客開発がうまくいってないので、現状の状態になっていますが、やり方は決して間違っていません。

はじめは、”ただのグーグル検索”でもいいんですよ。それで、お客さんとなる人に、自分が思い描いたアイデアの価値を提供できるのであれば。

難しい技術を使ってないから価値がないと考える人もいますが、価値提供と技術力は必ずしも比例しません。

思考は決して間違ってないので、いろんなアイデアをこの方法でどんどん試してみて下さい。時間はかかりますが、必ず結果は出ます。

IT起業アカデミア | 2013年6月 6日 12:40

最後まで読んでいただきありがとうございました

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