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川原裕也(@yuya_q)のブログ

2014年12月08日

クートンがアフィリエイト業界でどのように5年間を生き抜いてきたか

アフィリエイト

もうすぐ2014年も終わりです。
最近は今年1年の振り返りをしたり、来年のことを考えることが多いです。

株式会社クートンはもうすぐ3期目が終わります。その前は個人事業として2年間営業していたので、自営業としてアフィリエイトを事業化してから、いつの間にか5年がたとうとしています。今年もいろいろありましたが、おかげ様で5期連続の増収増益で着地できそうな感じです。

私は基本的に人脈や横のつながりについて、否定的なスタンスを取ることが多いです。しかし、売上の規模感もわりと大きくなってきたことや、事業を初めて6年目に突入したこともあって、そろそろ新しいビジネスを考えたり、より事業を成長させるために、人との繋がりの必要性を感じている今日このごろです。

私は事業を始める1年か2年ほど前から、アフィリエイトをスタートさせました。その時私が考えていたことは「アフィリエイトの収益からいかにして脱却するか」これだけでした。実は、当時の私は「アフィリエイターなんてのは所詮、広告主とASPに使われる側の存在で、成果報酬で稼いで生きていくとか水モノでしょ」って本気で思ってましたw

しかし、その考えも変化し、これまでの5年間はアフィリエイト1本でやってきました。実際にこの5年でアフィリエイト市場は大きく成長し、アフィリエイト広告代理店の株価も大きく上昇したので、このビジネス1本でやってきたことは正解だったと、今になって思います。

同じ事業を続けていても、やっていることは毎年違うのが現実

事業そのものは、ひたすらサイトを作って運営するという点で変わっていません。しかし、その中身は5年間で5回以上変化しており、やっていることは毎年違っていたりします。自分でもこの業界は非常に流れが早いと感じており「去年やっていたことを今年も続けていたら大変なことになってたよね」ってシーンがすごく多いです。

これまで、大きなピンチは経験していないものの、正直に言うと私は楽な事業だと思ったことはありません。(時間の融通が効くなどのメリットはありますが)

アフィリエイターってなんとなく余裕をかましている人が多かったり、楽に稼げる的な雰囲気があるのですが、個人的には毎年毎年必死でやってます。普段から情報収集はしているつもりですが、それでも1年先の見通しすら立たないというのが、アフィリエイト業界に対する私の感想です。

ずっとアフィリエイトで専業をやっている人なら、「安定収入に見えて実はめちゃくちゃ変動が激しい業界」だということをわかってもらえると思います。

クートンがこれまでの5年間でどのように変化してきたか

Value UP

変化し続ける

上記は、2014年の最初に「今年の方針」として従業員に配布した資料の1ページです。2014年は「Value UP!2014」というタイトルで1年間頑張ってきました。

2010年:ブログからサイトへ

私は最初、趣味で無料ブログを書き始めたことからアフィリエイトをスタートしました。今考えると、そのブログをずっと続けていてもそれなりに大きくなっていたかもしれませんが、当時の私は、ブログのコメント返信の大変さや、書き続けることの大変さを思い知り、ブログからサイト制作へと転換を図りました。

定期更新が必須となるブログを100個運営することは不可能だが、定期更新しなくても良いサイトなら一人でも100個運営できると思ったからです。

現在は再び、「クートンブログ」によってブログ回帰していますが、当時私の生活を支えてくれ、頑張って書いていたブログは、すでに閉鎖しており、今は1円の利益も生んでいません。

2011年:サテライトSEO

2011年は「サテライトSEO」という手法がやたらと流行っていました。サテライトサイトと呼ばれる薄っぺらいサイトを大量に作り、そこからメインのサイトにリンクを供給することで、SEOで比較的容易に検索順位を上げることができました。

この時は、無料ブログのアカウントを30個ぐらい取得して記事を投稿し、メインサイトにリンクを供給したり、ヨミサーチエンジンという個人が運営している検索サイトに登録しまくっていました。この時はサテライトサイトからメインサイトへの「リンク付け」が重要な定期業務となっていましたが、今その業務は存在していません。完全にやめてしまいました。

最初は「サテライトサイト=無料ブログ」だったのですが、そのうち「サテライトサイトでも収益化すれば良いじゃん」という発想に行き着いて、外注ライターを集めて記事を書いてもらうようになりました。

外注ライターを雇い始めると記事の供給量を飛躍的に増やすことができるので、2011年~2012年の間の1年で、運営サイト数は15個ぐらいから一気に100個ぐらいに増えました。

現在、外注ライターが書いた記事の中には30万PVを超えている優良サイトもあります。しかし、2011年に作ったサイト群は、一応SEOのデータ取りのために運営を継続しているものの、そのほとんどが淘汰されている状態です。現在はライターを雇って記事を書かせるといった手法も、サイト数をひたすら拡大することも、そしてサテライトサイトからリンクを供給することも、ほとんどやめてしまいました。

もしずっとこの方法を続けていたとすれば、今は「価値のないコンテンツ」や「SEOを意図したリンク」といったGoogleのペナルティ判定を受けて、退場させられていたかもしれません。

2012年:運営サイトの公開

2012年は法人化したこともあり、運営サイトを公開することを決めました。アフィリエイターで運営サイトを公開するというのは結構珍しいのですが、ソーシャルメディアが影響力を増してきたこともあって、2011年以前のような「人に見せるのが恥ずかしい感じのサイト」よりも、より透明性を高めたサイト作りが必要だと感じました。

サイトを公開することで、多少なりとも「自分なりにちゃんとしたものを作らなければ」という責任感が生まれ、またGoogleが検索結果に著者情報を表示するなどのオーソリティ(誰が書いているか?)による評価を高めたため、結果的にはサイト公開は追い風となりました。

最初は掃除機のサイト、2ch検索モナミ、電子書籍のサイトぐらいを公開して終わりにしようと思っていたのですが、その後従業員の雇用が視野に入ってきたため、採用時に少しでも魅力的に見えるようにと、その他のサイトも公開することにしました。

自分には魅力的なサイトデザインを作る技術がないため、ショボいサイトを公開する恥ずかしさは確かにありました。しかし、運営サイトの公開を始めてから3年経った今も、デメリットは感じていません。

2013年:スマートフォン対応

2013年は運営しているほぼすべてのサイトをスマホ対応しました。2012年頃からサイトユーザーのスマートフォン比率は高まる傾向にあったのですが、スマホユーザーにデスクトップサイトを見せても、直帰率や滞在時間に対して変化がなかったため、必要性を感じていませんでした。自分自身でも、「スマホでデスクトップサイトが表示されても、拡大して見るから問題ないよね」と思っていました。

しかし、今後もスマホユーザーは飛躍的に増加していくと予想し、また自分自身の感覚として「スマホでデスクトップサイトが表示された時に、拡大して見ることにストレスを感じるようになった」ことがきっかけで、スマホに対応することを決めました。

結果的に、スマホ経由のアクセスは2013年頃から大きく伸び、運営サイトの中には全体の9割がスマホユーザーというサイトも存在しています。今後もスマートフォンデバイスで情報を取得する人は増えると思うので、もはや「スマホサイトを最初に作ってからデスクトップサイトを考えなきゃいけないな」というぐらい、頭の切り替えを行って行く必要があると思っています。

私達、サイトの作り手は常に、デスクトップの画面を見て作業をしますが、閲覧者は携帯端末でサイトを見ているという「環境の相違」が生じている点も、今後「ユーザー目線」で考えていく必要があります。

アフィリエイト広告についても「ページの右カラムに露出UPしてくれませんか?」みたいな提案を良く受けるのですが、すでに「デスクトップでの露出を上げてもユーザーがほとんどデスクトップサイトを見ていないから意味がない」という状況が起こっているので、ASPの担当者や広告主側も、この点において頭の切り替えを行っていく必要があると思っています。

2014年:Value UP!2014

2014年は「Value UP!2014」と題して、コンテンツの質を高めるべく取り組みを行ってきました。実際、2014年は「コンテンツがより評価される1年」となり、もし年初からこの取組にフォーカスしていなければ、今ごろ大変なことになっていたなと思います。従業員には「記事の質を上げろ」とひたすら言っていた1年だった気がします。

2012年に会社を立ち上げた時、一番最初にリリースしたのが「お掃除ロボット比較ナビ」や「ダイソン掃除機ひろば」といったサイトです。この時は、これが「自分なりにちゃんとしたものを作らなければ」と思って作ったサイトです。

一方で、直近で手がけたサイトとしては「クートンブログ」があげられますが、両者の記事を比較してみると、月とスッポンというか、(自分で言うのもなんですが)掃除機サイトの中身がいかに薄いものかがわかります。

それでも記事の質(というよりもライティングスキル)は書けば書くほど年々上がっていると実感しており、2011年や2010年に作っていたサイトを見てみると、中身はもっと薄っぺらいものだったりします。

さいごに

巷では「アフィリエイト」という言葉がひとり歩きし、楽に稼げる的な良いイメージ?や、顧客を騙す悪いイメージ?など、様々なイメージが付いています。以前に比べて「アフィリエイト」という言葉の知名度は驚くほど高まっており、この言葉を聞いて何かしらのイメージを抱く人は多いと思います。

しかし、そもそも「アフィリエイト = 成果報酬型広告」という意味であり、数あるネット広告の種類の一つにすぎません。つまり、広告の配信手段は無限にあって、販売手法も取り扱う商材も十人十色というわけです。

販売手法で言うならば、例えばミクシィのようなコミュニティサービスを運営して広告を売ったり、ブログで本のレビューをして広告を売ったり、またはTwitterでつぶやいて広告を売るなど、様々な手法が考えられます。

また、扱う商材もAmazonで販売されている商品から、FXなど金融サービスの口座開設、資料請求、そして情報商材など様々です。

それらがすべて「アフィリエイト」という言葉で束ねられているため、よくわからない状態になっているというのが、私の思うところです。

クートンはアフィリエイト広告を中心に販売している会社ですが、実際にやっていることは一貫して「情報サイトの運営」なので、「インターネットメディア運営事業」と名前を付けています。しかし、「情報サイトの運営」をひとつ取っても、上記で紹介したように、毎年大きく変化をしている実情を見ると、やはりこの業界でこれからも生き残っていくのは、並大抵のことではないなと思います。

いつ潰れてしまうかわからない覚悟と、絶対に潰さない覚悟の両方を持ちながら、来期も一生懸命頑張ろうと思います。

↓追伸:来週ニコ生でアフィリエイト話をするので、良かったら見てくださいね^^

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最後まで読んでいただきありがとうございました

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タグ: / カテゴリ:ネット広告 ,ビジネス

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