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社長歴3日の私が「起業してみたい人」に送るアドバイス

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起業したい人へ

もしチャンスがあれば独立してみたい。起業してみたい

けど…

という感じで普段のサラリーマン生活を送り、なかなか実行に移せない人は多いと思います。
また、「起業してみたいけどアイデアがない。」という人も多いと思います。

先日、クートンという会社を設立しました
私は、自分が「起業したい」とか「独立したい」と考えたことは一度もありませんでした。

現在、社長業を務めていることに一番驚いているのは自分自身です。

そんな私ですが、今日は「できることなら起業をしてみたい」と考えている一般のサラリーマンや主婦、そしてフリーターや無職やニートの方に向けてアドバイスを送りたいと思います。

革新的な事業じゃないとダメ!は間違い

先日、私の友人はこう言いました。

オルゴールの制作販売会社って面白そうだと思ったんだけど、すでに誰かがやってたから無理だ

おそらく、友人は起業するなら「誰もやっていないような革新的なものじゃないとだめ」だと思い込んでいるのだと思います。

しかし、誰もやっていないような革新的な事業アイデアって、まず思い浮かびません。
仮に思いついたとしても、多額の資金が必要だったりしますし、思いついたアイデアが革新的なものであるほど競合他社が参入してくるので、どのみち競争は避けられません。

オルゴールの会社がすでにあるのなら、他社とどうやって差別化していくのか?どうすればその事業で利益を出していけるのか?などを考えながら煮詰めていけば、オルゴールの制作販売会社で起業するのは全然ありだと思います。

また、すでに多くの人がやっている事業であっても、儲かりそうならとりあえずやってみて資金を蓄え、お金を貯めながら新規事業のアイデアを練ることも大切だと思います。

よい事業のアイデアが思いつかない

これも友人からよく聞く話です。
これに関しては、私も「何らかの事業アイデアがなければ起業すべきではない。」と思っていました。

こんなことがやりたい! → だから起業する

じゃなくて

起業したい! → けどなにをやればいいかわからない。。

という状態ですね。
やりたいことも決まっていない、わかっていないのに起業しても先がないだろう。と思っていました。(今までは)

でも、私の考えは書籍「ビジョナリー・カンパニー」を読んで変わりました。
ビジョナリーカンパニーは私の考えを良い意味で裏切ってくれる面白い本です。

少し長いですが、世界的に有名なパソコンの製造会社であるヒューレット・パッカード社(HP)の話を引用します。

「すばらしいアイデア」 の神話
1937年8月23日、大学を卒業したばかりで、まともなビジネスの経験もない20代前半の二人のエンジニアが、新しい会社をつくろうと話し合った。
しかし、その会社で何をつくるのか、はっきりとしたアイデアはなかった。
わかっていたのは、広い意味での電子工学の分野で、二人で会社をはじめたいということだけだった。
最初につくる製品と市場の可能性について、幅広く意見を出し合いはしたが、この新興の会社には、二人を設立に駆り立てるような「すばらしいアイデア」はなかった。

ビル・ヒューレットとデーブ・パッカードは、最初に会社をはじめることを決め、そのあとで、何をつくるかを考えた。
二人は、まず一歩を踏み出して、ガレージから抜け出し、電気料金を払えるようになりそうなことを、手当たりしだいやってみた。ビル・ヒューレットはこう述懐している。

たまに、ビジネス・スクールで講演する機会があるが、会社をはじめたときに、なんの計画もなく、臨機応変になんでもやったというと、経営学の教授はあぜんとする。
わたしたちは、カネになりそうなことは、なんでもやってみた。
ポーリングのファウルライン表示器、望遠鏡のクロック・ドライブ、便器に自動的に水を流す装置、減量のためのショック装置などだ。
たった約五百ドルの資本金しかなかったから、だれかが自分たちにできそうだと考えたものは、なんでもやってみた。

ポーリングのファウルライン表示器は市場に革命を起こさなかった。自動水洗装置も減量用のショック装置も、ものにならなかった。
事業が軌道に乗ったのは、一年近くたって、ようやく初の大口契約を獲得してからだった。ディズニーの映画『ファンタジア』向けの音響用オシロスコープ八台である。

このあとですら、ヒューレット・パッカード(HP)の路線は定まらず、さまざまな製品を次から次へと手がけた。
そして、1940年代初め、軍の契約を起爆剤に、大きく飛躍する。

つまり、「アイデアがなければ起業してはいけない」は間違いだったのです。
起業してから何をするを考えるのも全然ありです。
(ただし何も思い浮かばなければいつか倒産してしまいますが…)

ちなみに、個人事業主として起業すれば必要な維持費は0円です
株式会社を作った場合でも設立費用さえ出せれば、維持費は「住民税の均等割(年間7万円ぐらい)」だけで済みます。

年間7万円程度の負担なら、本気で起業を考えるのであればフリーターでも出せる金額です。

会社を作らず、なんとなく考えるアイデアと、先に会社を作ってしまい、毎年の7万円を払いながら考えるアイデアでは、思いついた事業を実行に移せるモチベーションが全然違ってくると思います。

起業を考えているのであれば、まず最初に会社を作ってみたり、個人事業者になってみる。という一歩を踏み出してみて、それ以外のことはあとから考えるのも大切だと思います。

特に、個人事業主になるのはとても簡単であるにもかかわらず、自分の中のモチベーションは飛躍的にアップするのでおすすめです。

給料以外で1円でも利益を出すことが大切

多くの人は「どこかに務めることによって給料という形でお金をもらう」ことでしかお金は生み出せないと考えているのではないでしょうか?

私は起業したり、独立したいと思ったことはありませんが、昔からアルバイトの給料以外でお金を稼いでいたことがたくさんありました。

例えば、私は高校生の時にこんな経験をしました。

  • パチンコ屋に通って利益を出していた(時効成立…)
  • ヤフーオークションで仕入れた商品を転売して利益を得ていた(時効成立…)
  • 路上でギターを弾いてお金をもらっていた
  • ホームページやメルマガに広告を貼ってお小遣いを稼いでいた

とにかく、「給料」以外での「型にとらわれないお金の生み出し方」を考えることが大切だと思います。

他にも一般的に知られているのは

  • ブックオフで安く仕入れたものをヤフーオークションで売る「せどり」
  • 都会の歩道橋などで自分で書いた絵を売ったり、アクセサリーを売ったり、占いをしたり…
  • 株式やFXによる投資で利益を得る
  • ネットゲームでレアアイテムを売るリアルマネートレーディング(RMT)

などがあります。

最悪の場合、小学生の頃に流行った「自動販売機の下を漁る。」という行為や、ホームレスの人がよくやっている「街で空き缶を集めて換金する。」行為もお金を生み出す方法の一つです。

このようなことを書くと鼻で笑われるかもしれません。
でも、「給料以外のお金の生み出し方」であることには間違いなく、結局そういった「枠にとらわれないお金の生み出し方」が事業アイデアに繋がると思うのです。
(事実、せどりはホリエモンこと堀江貴文さんが推奨していますし、マネーの虎で有名な生活創庫の堀之内九一郎さんはホームレス時代に体験したゴミのリサイクルがきっかけで成功しています)

これが、「仕事を生み出す人」と「仕事を与えられる人」の違いです。
まずは「給料を得る」以外の方法で、1円でもいいので稼いでみましょう。

少し無理がありますが、上記の「空き缶集め」を例に出すと・・・
①空き缶を集めて換金する
②換金したお金を使って、より効率よく空き缶を集められる仕組みを作る
③空き缶の換金をやめて、集めたものを自社でリサイクルして商品開発できる仕組みを作る
④自分も儲かって、世の中も綺麗になる。さらに多くの空き缶を集めるために、自らが空き缶の買取業者になればホームレス救済にも繋がる

1円でも生み出す方法を見つけることができれば、あとはどうすれば儲けを大きくできるか?、どうすれば効率的にお金を稼げるか?を考えるだけで、立派なビジネスモデルの成立です。

給料として受け取る何十万円よりも、自分で作ったものを売って得た100円の方が、起業するには大切なことだと思います。

とにかく一歩踏み出してみる。
どんなことでも構わないので、まずは「年間1万円の利益」を目標にして、起業してみてはいかがでしょうか?

この記事へのコメント

この記事では、以下のコメントをいただきました。
(現在はコメント欄は閉鎖しています。)

コメント件数 [3件]

はじめまして。
どうして良いのかわからなくなっていた時にこちらの記事を拝見しました。
気分がすっーとしました。そうだこういうことだよって。
どうなるかわかりませんが明日は個人事業開業の申請をしてきます。
背中を押してもらえたようで感謝しています。

もぐもぐ | 2012年7月12日 01:39

普通のサラリーマン家庭で育った私は、お金は会社から給与
という形で毎月貰うもの、という認識で育ちました。
お金を稼ぐには会社に入らないとダメだと思っていました。
自分が人に使われることが嫌いなくせに(笑)
会社組織に馴染めず、苦労の連続でした。

やはり家庭環境の影響、身近な人の影響って大きいと思います。
自分の周りが起業家ばかり、いろいろな社長さんと出会う環境
なら、俺はこうやって稼ぐ、と目がギラギラするかもしれませんね(笑)

mr.big | 2012年9月 9日 03:27

現在パソコンの良い利用者と、
 悪い利用者が居るのではないかと、
お年寄り(65歳)の私は考えます。
 それは開いたページに感動し、
良い考え方をし良い方向に向かう方と、
 悪いページを開き退屈な時間をつぶす為に、
人生もつぶそうとする
 ありの一穴開ける方だと思います。
このページを開いた方は幸せですね。
私でさえ(65歳)幸せです。ありがとう。
 
あなたの言う、個人事業、
 一年目止めない目的、
 二年目止めない目的。
 
  自分の心が開き
        何か見えますよ。

沢山の方がこのページを見ると良いですね。

   最高です。あなたは偉いです。 

    会社も頑張って止めないでね。
皆誰でも皆、見えない
 下りのエスカレータを上って居ますよ。

65歳の私でも足腰弱くなって来ていますが、
 見えない、下りのエスカレータを昇って居ます。

                   4月の吉日

 
            

鍛冶屋のみっちゃん | 2013年4月 3日 11:40

最後まで読んでいただきありがとうございました

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