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【電子書籍】本の自炊を開始して3ヶ月。感動の末に挫折した僕が最後に行き着いた「書籍管理術」

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書籍管理法

2011年10月10日、私は所有しているすべての本を電子書籍化(通称:自炊)することを決めました。

紙の本のメリット・デメリット。
電子書籍することによるメリット・デメリット。

電子書籍化の代行業者に依頼することも含め、あらゆることを検討した結果、「Scansnap」と「裁断機」を購入し、自分で電子書籍化を行う決断をしました。

購入したのは3点です。

  • Scansnap(スキャナ)
  • 裁断機(背表紙を切り落とすため)
  • 読んde!!ココ(OCRソフト)

初期費用は合計で7万円ぐらいだったように思います。

実際に自炊を初めて、その便利さに感動したものの、すべての書籍を電子書籍化するには膨大な時間と労力がかかることに気づきました。
結局、私が最終的に行き着いた「書籍管理術」をご紹介します。

①持っている本を電子書籍化すると、いいことづくめで感動する
②電子書籍化を自分でやると膨大な初期投資と時間と労力がかかりすぎて挫折する
③良書だけを電子化して、その他は迷わず即処分することにした

こんなかんじです。

感動

持っている本をすべて電子書籍化することで、多くのメリットがありました。

部屋のスペースが広がった

本というものは、結構部屋のスペースを取ります。
特にマンガをたくさん持っている人は、かなりの場所を取られていると思います。

電子書籍にすることによって、所有していた本の山が一掃され、部屋がとても綺麗になりました。

「部屋のスペース」はいわば土地と同じです。
電子書籍化によってたくさんの本が占拠していたスペースが空きますので、家賃の安い部屋に引っ越せば初期費用の7万円なんてあっという間に回収できてしまいます。

あらゆる端末で読むことができる

電子書籍は、あらゆる端末で読めます。
PCで読んでも、iPhoneで読んでも、iPadで読んでも構いません。

専用の読書アプリを入れておけば、「しおり」機能や「重要な部分に赤線を引く」機能もあるので、紙の本と比較しても読むことに不便は感じません。

文字の検索ができる

スキャナで取り込んだデータに、ソフトを使って「OCR処理」をすると、書籍の文章の検索ができるようになります。

これは大きなメリットです。

挫折

しかし、本を電子化してすぐに挫折を味わいました。

全部自分でやるのは時間の無駄

自分で電子書籍化をする場合の作業は3ステップです。

1.裁断機を使って背表紙を切り、本をバラバラにする
2.スキャナを使って自動的にスキャンしPCに取り込む
3.OCRソフトを使って文字が検索できるようにする

最初は手間取りますが、慣れてくれると作業はどんどんスムーズにできます。
しかし、どれだけ頑張っても1冊あたり5分~10分ぐらいはかかってしまいます。

持っているすべての本、マンガ、雑誌などを電子書籍化しようとすると、丸一日かかってもまだ終わらない。。。ということになります。

代行業者は高い

最近は、電子書籍化を代行してくれるサービスがあります。
持っている本を業者に発送して、電子化されたデータをダウンロードして手に入れるというものです。

だいたい1冊100円からやってくれるので、安いです。

しかし、現在は代行業者に依頼する人がとても多くて、本を発送してから電子書籍化されるまで3ヶ月待ち、半年待ち。という状態です。。。

また、1冊100円でも、ファイルにタイトルをつけたり、文字の検索を可能にするOCR処理をオプションでつけると、1冊300円ぐらいに手数料が跳ね上がります。

最終的に本は捨てるものだという結論に達した

最終的な結論を書きます。
けっこう効率のいい「書籍管理法」だと思います。

その1:読んだことのある本はリスト化する

自分で買ったものや借りたものも含めて、一度でも目を通した本は記録しておきます。
Evernoteやエクセル、手書きのメモ帳でもなんでもかまいません。

読んだことがある」という記録だけしっかり付けておけばOKです。

その2:良書だと思ったものは電子書籍化する

読んだ本の中から、自分が良書だと思ったものは電子書籍化します。

この本はいい、何度でも読みたい、手元に置いておきたい。と思ったものだけを電子化します。

その3:それ以外の本は今すぐに処分する

自力での電子書籍化による「感動」と「挫折」を味わった私は、今では「1,500円ぐらいで新書を買って、読んで、たいした内容じゃなかったらすぐに捨てる。」という作業が平気でできるようになりました。

この行動は、一見「物を大事にしない」「お金を無駄にしている」と思われるかもしれません。

しかし、私はこの行動によって「部屋のスペース」と「膨大な時間」を確保できたのです。

買ったばかりの本を即捨てる(もしくは売る) … 1,500円ぐらいの損
部屋に空きスペースを作る … 空いたスペース分の土地代がお得
大切な時間を確保する … 時間には金額換算できないだけの価値がある

ゴミ箱に捨てなくても、ブックオフに売りに行ったり、オークションに出す方法もあります。
(オークションに1冊の本を出品して、落札金額をチェックして、メールのやりとりをして、入金を確認して、発送手続きをすると時間がかかりすぎるので、私はやりません)

捨てた本がまた読みたくなったら?

一度目を通した本はすべて、Evernoteやエクセル、手書きのメモ帳に「読んだ証」が記録されています。

なので、万が一また読みたくなったら、買い直せばいいのです。
新書でも、ヤフオクでも、Amazonマーケットプレイスでも構いません。

結果的に、大量の本を所有するよりも、すべての本を電子書籍化するよりも、出来る限りの本を処分して良書だけを電子化することが、一番コストパフォーマンスがいいと思います。

以上のことを実践した結果、

  • 部屋から本の山はすべて消えた
  • 残しておきたい本はいつでも、あらゆる端末で読むことができ、検索することができる
  • 読んだ本を管理することで、もう一度読みたくなったらブックオフやアマゾンからいつでも取り戻せる(本屋を倉庫がわりとして使う)

一度買った本が廃刊になり二度と手に入らないことは、めったにありません。
買った本をどんどん手放して、買い戻す時に支払う料金は「Amazonやブックオフに支払う巨大倉庫のレンタル料」として割りきってしまうのはどうでしょうか?

最後まで読んでいただきありがとうございました

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